1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

互いの核実験を非難し合う米ロとともに、核軍拡が始まった

ニューズウィーク日本版 / 2019年5月31日 16時15分



ロシア政府は、まだ正式な反応を見せていない。だが、在ウィーン国際機関ロシア政府代表部のミハイル・ウリヤーノフ大使は、ロシアは「1980年代末以降、自主的かつ一方的に核実験モラトリウム(一時停止)を確立し、固持している」と述べたと、ロシア国営タス通信は報じた。

ウリヤーノフは、アシュリーが発言を裏づける証拠を提示していないことに触れた上で、アメリカ政府は条約を批准さえしていないと指摘。そして「アメリカには、核実験再開の用意を整えた状態で実験場を維持すると述べた」と続けた。「そうした姿勢は、アメリカのモラトリウムは信頼できず、彼らはいつでもそれを放棄しうるという証拠だ」

ABCによれば、ロシア下院国防委員会のウラジーミル・シャマノフ委員長はインタファクス通信社に対し、アシュリーの発言について、「きわめて無責任な発言だ」と述べた。そして、「核実験は秘密裏に実施できるものではない」と語り、こうした発言は逆に「アメリカで、軍の専門性が全体的に崩壊していることを露呈している」のではないかとの考えを示唆した。

(翻訳:ガリレオ)


※6月4日号(5月28日発売)は「百田尚樹現象」特集。「モンスター」はなぜ愛され、なぜ憎まれるのか。『永遠の0』『海賊とよばれた男』『殉愛』『日本国紀』――。ツイッターで炎上を繰り返す「右派の星」であるベストセラー作家の素顔に、ノンフィクションライターの石戸 諭が迫る。百田尚樹・見城 徹(幻冬舎社長)両氏の独占インタビューも。




デービッド・ブレナン


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください