ISの英国人処刑部隊「ビートルズ」の生き残り「もう終わりにしたい」
ニューズウィーク日本版 / 2019年6月11日 14時6分
1990年代に家族でスーダンからイギリスに逃れたというシェイクは、自分がしたことについて申し訳なかったと語った。「ISISのなかで自分が果たした役割は過ちのひとつで、謝罪したい。直接・間接に影響を受けた、すべての人に謝罪したい」
現在2人はシリア北部でクルド人主体の反政府組織、シリア民主軍に身柄を拘束されているが、2019年1月、イギリスの裁判所はその身柄をアメリカに移送して裁判を受けさせることを認める判断を下した。英政府は2015年に2人の市民権をはく奪している。
シェイクは、罪を告白することでアメリカへの送還を回避したいとは考えていないと語った。「むしろ告白したことで、私たちのアメリカへの送還または身柄引き渡しが早まることもあると考えている。今回の告白で、アメリカ行きを避けられるとは思っていない。ただ、もう終わりにしたいだけだ。何をすべきかは分かっている。真実が明らかにされるべきだ」と彼は語った。
「ザ・ビートルズ」の4人目のメンバーであるエイネ・デービスは2015年、トルコへの攻撃を計画していた疑いでイスタンブールで身柄を拘束された。2017年にはISISの幹部だった罪に問われ、同国で有罪評決を受けている。
(翻訳:森美歩)
※6月18日号(6月11日発売)は「名門・ジョージタウン大学:世界のエリートが学ぶ至高のリーダー論」特集。「全米最高の教授」の1人、サム・ポトリッキオが説く「勝ち残る指導者」の条件とは? 必読リーダー本16選、ポトリッキオ教授から日本人への提言も。
拘禁先で手錠を外されジャーナリストと話すコーティー(左)とシェイク
カラム・ペイトン
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