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トランプ型かリベラル型か、パンドラの箱が開かれた時代のリーダー論

ニューズウィーク日本版 / 2019年6月14日 11時0分

大統領選に勝利したトランプは共和党候補者だったため、形式上は第3勢力ではなかった。ただ、トランプの政治思想やマニフェストは従来の保守路線と大きく異なり、いわゆるティーパーティー(共和党内の草の根保守)のスタンスとも違った。その意味で、トランプは実質的に第3勢力と言っても過言ではない。



選挙期間中、一度は求心力を失ったトランプが終盤の追い上げから共和党候補者にのし上がり、本選でクリントンを打ち負かす――。その様子をCNNで見ていた時、ポトリッキオの慧眼な見立てに感嘆し、怜悧な分析力に舌を巻いた。

とはいえ、彼自身がこの結果を望んでいたわけではない。おそらくトランプは彼が求めるリーダー像からはかけ離れた存在のはずだ。それでも彼がトランプの台頭を「予測」できたのは、リーダーシップに対する誤った考えにアメリカ社会が流されていることを察知していたからだろう。

だからこそ、指導者に対する正しい認識と、次世代を担う指導者に対する適切な教育が求められる――。ポトリッキオはそんな思いを込めながら、特集の冒頭でこう述べている。「リーダーシップ論はもっと科学的な側面から体系的にアプローチする必要があるのではないか」

上辺だけでなく、人間の根源的な原理を解き明かしながら真のリーダー像を伝授する「全米最高の教授」による珠玉の誌面講義――。それが本特集の核となる部分であり、ほかに、リーダー候補に課される8つの目標を提示、ポトリッキオが選定した「最高のリーダーになるための必読書」を紹介し、日本人への提言も特別に寄せてもらった。

本当に夢を抱くべきリーダー像は、ここに描かれている。


※6月18日号(6月11日発売)は「名門・ジョージタウン大学:世界のエリートが学ぶ至高のリーダー論」特集。「全米最高の教授」の1人、サム・ポトリッキオが説く「勝ち残る指導者」の条件とは? 必読リーダー本16選、ポトリッキオ教授から日本人への提言も。



前川祐補(本誌記者)


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