「香港は本当にヤバいです」 逃亡犯条例の延期を女神は「予言」していた
ニューズウィーク日本版 / 2019年6月17日 6時35分
――今月20日に犯人引き渡し条例の改正案が審議され、このまま押し切られると可決されてしまう。
でも立法会の審議は(デモの影響で)キャンセルされた。審議をするための会議が開けるのか、私は疑問です。
――無理やり開けば可決されてしまう。
そうですね。
――万一そうなった時、次にどうするのか。
今はこの運動に集中したい。これが可決されてしまうとヤバいです。
――香港から逃げ出す人たちが増えている。
ドイツ政府も香港からの政治難民を2人受け入れました。
――周さんも万一、身の危険が迫ったら同じような行動を?
今はない。今は戦いたい。その時になったらどういう気持ちになるのか予想できない。残りたいです。香港に対する責任感があるから。
法案が可決されたら、香港イコール中国です。香港のメリット、香港のよさがなくなってしまう。今回の改正を心から支持している人はあまりいない。普段、ビジネス界の人たちは自分の意見を言わないし、親中派が多い。今回は自分たちが一番危ないので反対している。
――確かに、今回のデモは若者だけじゃなくて年を取った人も参加している。
世代に関わらず参加しています。100万人は本当に歴史的。私も初めて100万人のデモに参加しました。
◇ ◇ ◇
香港特別自治区政府はインタビュー後の15日、逃亡犯条例の審議を延期することを発表した。しかし、周さんら民主派は審議の延期でなく、条例「改悪」案そのものの撤回と林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官および警察の責任追及、そして逮捕者の解放を求めている。
※6月25日号(6月18日発売)は「弾圧中国の限界」特集。ウイグルから香港、そして台湾へ――。強権政治を拡大し続ける共産党の落とし穴とは何か。香港デモと中国の限界に迫る。
長岡義博(本誌編集長)
この記事に関連するニュース
-
香港で公務員が1年間に1万人以上も辞職 民主化運動弾圧や中国政府への忠誠を求めらることに嫌気、若手職員不足が深刻化
NEWSポストセブン / 2024年4月21日 7時15分
-
社説:香港国安条例 自由の後退を憂慮する
京都新聞 / 2024年4月11日 16時0分
-
国家安全条例の可決で「香港の中国化計画」が大詰めに
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月2日 7時30分
-
「香港旅行にはリスクある」の台湾高官発言で足元からブーイング―香港メディア
Record China / 2024年3月30日 18時0分
-
香港再訪:国家安全条例で香港は香港でなくなってしまうのか?
トウシル / 2024年3月28日 7時30分
ランキング
-
1真榊奉納を「断固非難」=ロシア
時事通信 / 2024年4月25日 21時22分
-
2新防衛戦略の策定提案へ=「欧州、属国集団にあらず」―仏大統領
時事通信 / 2024年4月25日 22時43分
-
3米国、ニジェールから軍撤退を表明(ニジェール、米国、ロシア、中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月26日 1時50分
-
4エレベーターが20階から落下、1人死亡=当局「品質には問題なし」―中国
Record China / 2024年4月25日 23時0分
-
518か国の首脳が共同声明 イスラム組織「ハマス」に人質の即時解放求める
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月25日 23時17分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください