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「武力行使も辞さない」と北朝鮮がアメリカを脅しても、第3回米朝首脳会談は実現可能と文在寅

ニューズウィーク日本版 / 2019年6月27日 16時25分

KCNAによると、金は「トランプ大統領の政治的判断能力と並外れた勇気を認め、興味深い内容を真摯に検討する」と述べたという。



3回目の米朝首脳会談の仲介役を買って出ている韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、金が送った親書について「トランプ大統領が明かしていないBBC非常に興味深い部分」があると、意味深長な発言をしている。

韓国の聯合通信によれば、文大統領は6月26日、欧米の複数のメディアの質問に対し、「第3回の首脳会談に関し、両サイドが対話を進めている」と書面で回答した。文は、ハノイ会談は「合意には至らなかったとしても、失敗とは見ていない」と述べ、この会談以降、「双方の立場の相互理解を前提として、舞台裏での協議」が行われてきたと説明したという。

文はこれまでに金と前例のない3回にわたる南北首脳会談を行い、アメリカと共に北朝鮮の非核化、とりわけ主要な核施設である寧辺(ニョンピョン)の施設の完全な解体を求めてきた。一方で文は、南北の経済・政治協力の拡大と、冷戦時代の1950年代に起きた朝鮮戦争を公式に終結させる「終戦宣言」の調印で主導権を発揮したいという野望も抱いている。

しかし金が最近、会談した相手は文ではなく、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と中国の習近平(シー・チンピン)国家主席だ。中ロの首脳は、トランプ同様、東アジアの安定を望んでいるが、それぞれ別の問題で対米交渉に頭を悩ませており、脆弱な和平プロセスを壊さないよう、一層の努力が必要だと金に注文をつけた。


※7月2日号(6月25日発売)は「残念なリベラルの処方箋」特集。日本でもアメリカでも「リベラル」はなぜ存在感を失うのか? 政権担当能力を示しきれない野党が復活する方法は? リベラル衰退の元凶に迫る。



トム・オコナー


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