米独立記念日の軍事パレードでトランプが浪費する驚きの額
ニューズウィーク日本版 / 2019年7月4日 17時0分
だがパレードには、何百万ドルもの税金が使われることになる。ある財務専門家は公共放送機関ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)に対して、祝賀イベントで航空機や軍事設備を使うには大変なコストがかかると指摘した。大統領専用機「エアフォースワン」に使われているボーイング747型機は、使用1時間あたり最大25万ドル。また国防総省によれば、儀礼飛行に使われる戦闘機の一部は、1時間のレンタル代が約2万ドルになる。
<参考記事>中国軍事パレードの主たる狙いは「抗日」ではない
ジョージア州フォートスチュアートから首都ワシントンまで戦車を移動させるだけでも、高額の費用がかかる。ホワイトハウスのある側近がUSAトゥデー紙に語ったところによれば、移送費の概算見積もり額は87万ドルだった。
民主党議員たちは4日のパレードについて、費用がかかりすぎるし、独立記念日の祝賀というよりも2020年の大統領選に向けたトランプの選挙集会だとして、反対の声を上げてきた。軍をその宣伝ツールというわけだ。
トランプは、軍事パレードの費用を明らかにしていない。
下院軍事委員会のメンバーであるジャッキー・スペアー下院議員は7月1日、ツイッターにこう投稿した。「トランプはテレビ映えする瞬間をつくろうと必死だ。独裁者は戦争兵器を誇示することで劣等感を補おうとするものだ。何より、ひどい金の無駄遣いだ」
祝賀イベントに莫大な費用がかかるという報道がなされるなか、トランプは3日にツイートを投稿。パレードには、多くの人が思っているほどの費用はかからないと主張した。
(翻訳:森美歩)
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ワシントンに到着した戦車や当日飛んでくる予定の軍用機のリストを見る
アレクサンドラ・ハッツラー
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