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旅のプロたちが推薦する「日常を忘れられる」夢の旅行先

ニューズウィーク日本版 / 2019年7月12日 14時8分


■ポルトガル、ウルグアイ
推薦人:メリッサ・ビッグズブラッドリー(「インダガー」創業者・CEO)

ビッグズブラッドリーによると、「ポルトガルはヨーロッパきってのクールな国」だ。古い歴史と豊かな文化、活気あふれる首都に牧歌的な田園地帯と、あらゆる魅力がちょっとずつある。外せないのは川岸の丘に位置する街ポルト(写真)。パステルカラーの家々が立ち並ぶこの街には『ハリー・ポッター』の創作のヒントとなった書店もある。

一方、ウルグアイのホセ・イグナシオは洗練された南米文化が息づく海辺の街。牧場での乗馬やグルメお墨付きのレストラン巡りを楽しめる。


KISA_MARKIZA/ISTOCKPHOTO



大人たちにおすすめの旅行先

■ベネチア(イタリア)
推薦人:トム・マーチャント(「ブラック・トマト」創業者)

ベネチアを訪れるなら、観光客がそれほど多くない「春が最適だ」と、マーチャントは言う。プロならではのアドバイスとして彼が勧めるのは、ドルソドゥーロ地区に滞在すること。ここは現代アートの中心地で、有名な美術館や教会にも近い。バーカロと呼ばれる庶民派の居酒屋で、オンブラ(グラスワイン)片手にカウンターに並んだチケッティ(つまみ)を食すのもオツなものだ。


■リビエラ・マヤ(メキシコ)
推薦人:パビア・ロサティ(「ファゾム」CEO)

メキシコのリゾートに行くなら、「観光地化されたカンクンを避けて、リビエラ・マヤを目指すこと」と、ロサティは言う。「料理は最高、ビーチはゴージャス。世界で2番目に大きなサンゴ礁や多くのマヤ遺跡があり、地下の川やセノーテと呼ばれる透明な深い泉など奇観も多い」。おすすめのホテルはエセンシアとジャシタ。しゃれた設計と心のこもったおもてなしが、大人の旅にぴったりだ。とりわけ贅沢なホテル、ローズウッド・マヤコバには、お子様お断りのビーチクラブ「アキ・メ・ケド(私はここにいる)」がオープン。ビーチチェアでくつろいで、ゆったりとカクテルはいかが。


SOMATUSCANI/ISTOCKPHOTO

■オマーン
推薦人:マルタ・トゥッチ(「ナヤ・トラベラー」共同創業者)

旅好きにもさほど知られていないが、多忙な日常から逃れるにはオマーンは理想的。まずは古くから港町として栄えた首都マスカットでスーク(市場)を見て回り、『千一夜物語』の世界に浸ってほしいと、トゥッチは言う。健脚カップルには、ジャバル・アフダル(緑の山)を仰ぎ見ながら、ワジ(枯れ沢)を歩くトレッキングがお勧め。さらに足を延ばしてワヒバ砂漠で満天の星を眺めながら一夜を過ごすもよし。アラビア半島最北端の飛び地ムサンダムも穴場だ。入り組んだ海岸線には手つかずの自然が残り、透明な青い海に心も体も癒やされる。


SARAHLOIS/ISTOCKPHOTO

[2019年4月16日号掲載]


※7月16日号(7月9日発売)は、誰も知らない場所でひと味違う旅を楽しみたい――そんなあなたに贈る「とっておきの世界旅50選」特集。知られざるイタリアの名所から、エコで豪華なホテル、冒険の秘境旅、沈船ダイビング、NY書店めぐり、ゾウを愛でるツアー、おいしい市場マップまで。「外国人の東京パーフェクトガイド」も収録。




ポーラ・フローリック


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