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トランプと文在寅、もうひとつの「決裂」リスク

ニューズウィーク日本版 / 2019年8月1日 15時40分

個人としては「人権派」とは言い難いトランプ氏だが、米政界ではこの間にも、北朝鮮における凄惨な人権侵害について様々な言及と取り組みがなされてきた。金正恩氏が言うことを聞かないとなれば、人権問題が圧力のカードとして使われるのはごく自然なことだ。

一方、人権派弁護士の出身として知られる文在寅大統領だが、金正恩氏から嫌われるのを恐れるあまり、北朝鮮の人権問題に目を向けようともしていない。

米朝の非核化対話が足踏みを続ける中、北朝鮮の人権問題を巡って米韓が立場の違いを鮮明にする可能性は、日に日に高まっていると言えるのだ。

<参考記事:「何故あんなことを言うのか」文在寅発言に米高官が不快感>

[筆者]
高英起(デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト)
北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。関西大学経済学部卒業。98年から99年まで中国吉林省延辺大学に留学し、北朝鮮難民「脱北者」の現状や、北朝鮮内部情報を発信するが、北朝鮮当局の逆鱗に触れ、二度の指名手配を受ける。雑誌、週刊誌への執筆、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に『コチェビよ、脱北の河を渡れ―中朝国境滞在記―』(新潮社)、『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』(宝島社)、『北朝鮮ポップスの世界』(共著、花伝社)など。近著に『脱北者が明かす北朝鮮』(宝島社)。

※当記事は「デイリーNKジャパン」からの転載記事です。






高英起(デイリーNKジャパン編集長/ジャーナリスト) ※デイリーNKジャパンより転載


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