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ビンラディン3人目の息子殺害、アルカイダ「ザワヒリ後」に関心集まる

ニューズウィーク日本版 / 2019年8月6日 17時55分

公開された音声から、ハムザは話術が巧みで、雄弁家だった父の才能を受け継いでいたことが分かる。ザワヒリの冗長で不器用な語り口とは対照的に、ハムザは限られた論点に絞り、要点を何度も繰り返す。

ハムザが死亡し、他にめぼしい後継者もいない今、「ザワヒリ後」に関心が集まるのは避けられない。最高幹部サイフ・アル・アデルの名が上がるだろうが、アルカイダに長年貢献してきた実績を加味しても、聖戦士たちの熱狂を呼び起こせる存在とは言い難い。

ザワヒリが諸外国のテロ組織ネットワークから孤立し、大胆な指揮を執る力も示せないなか、ハムザがアルカイダを次のステージに導くと期待する声が高まっていた。そんな彼の死によって、アルカイダの先行きにはこれまで以上に暗雲が垂れ込めている。

From Foreign Policy Magazine

<2019年8月13&20日号掲載>

【参考記事】ISIS・アルカイダの問題「むしろ悪化」 テロ首謀者殺害に喜べない理由
【参考記事】ビンラディンの「AVコレクション」が騒がれる理由


※8月13&20日号(8月6日発売)は、「パックンのお笑い国際情勢入門」特集。お笑い芸人の政治的発言が問題視される日本。なぜダメなのか、不健全じゃないのか。ハーバード大卒のお笑い芸人、パックンがお笑い文化をマジメに研究! 日本人が知らなかった政治の見方をお届けします。目からウロコ、鼻からミルクの「危険人物図鑑」や、在日外国人4人による「世界のお笑い研究」座談会も。どうぞお楽しみください。



コリン・クラーク


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