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銃乱射を同性愛のせいにするアメリカの懲りない白人至上主義者

ニューズウィーク日本版 / 2019年8月7日 18時40分

中絶をナチスの所業に例えたことも

バトラー郡のリチャード・ジョーンズ保安官やオハイオ州共和党のジェーン・ティムケン委員長も、ケラーに議員辞職を求めている。ティムケンはケラーの投稿を「あまりにショッキング。とても正当化できない」と非難した。

デイトン市長のナン・ウェイリーも、ケラーは「辞職すべき」とツイートした。「どこの出身でも、同性愛でも、どんな出で立ちでも、デイトンは歓迎する」

民主党のウェイリーは公然とトランプも批判し、この憎悪と分断は「彼の撒いた種だから、彼が刈り取るべきだ」とも語った。

歌手のリッキー・ダビラは30万人近いフォロワーたちに向け、ツイッターでこう呼びかけた。「これこそが白人至上主義者たちをあおり、僕たち黒人を死に追いやるヘイトスピーチだ」

ケラーはかつて人工妊娠中絶手術などを行う全米家族計画連盟(PPFA)をナチスに例えるなど、これまでにも問題発言があった。2020年の選挙では州上院議員に立候補する予定だと、シンシナティ・エンクワイアラーは伝えている。



警察当局は、24歳のコナー・ベッツが銃乱射事件を起こすに至った動機を、いまだ明らかにしていない。9人の死者の中には、同容疑者の妹も含まれていた。

しかし友人たちは、最近の同容疑者の行動に気がかりな点が多いとして、地元警察に通報していたという。

同容疑者は事件前、地元の大学生に人気のバー「ティモシーズ」を銃撃したいといった願望を口にしていた。また、一度は武器を見せびらかしたこともあったと、デイトン・デイリー・ニュース紙は報じている。

友人のウィル・エルファキルは同紙に対し、5カ月ほど前にベッツが銃を取り出し、頭に突き付けてきたことがあったと述べている。

「友達に対して、少し暴力的になっていた。特に理由もなく、友人の僕たちに銃を突き付け始めた」と、エルファキルは証言した。

(翻訳:ガリレオ)


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アメリカで立て続けに起きた2つの銃乱射事件、いずれも容疑者は20代前半の男性だった Channel 4 News

ブレンダン・コール


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