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人がSNS中毒になる理由は「反応の遅さ」と「ギャンブル的要素」

ニューズウィーク日本版 / 2019年8月10日 11時0分

しかし、SNSでは投稿に対して、いつ誰からどのような反応が来るかは、まったく予測不能です。ですから、頻繁にSNSアカウントをチェックし、反応の有無を何度も確認してしまいます。しかも、そのときに必然的に他のアカウントが目に入り、「自分のSNSは反応が薄いのに、どうしてこの人のは?」と嫉妬し、その投稿が気になり、延々とチェックがやめられなくなってしまいます。



また、他の人よりも、自分の投稿を目立たせたいという意識が生まれ、自分の投稿内容をもっと面白く、刺激的にしなければというループに突入します。その結果、写真映えするような投稿をするために、食べたくもない物を注文したり、高級品を購入するなど、まさにギャンブルのようにやめられなくなります。

近年、動画によって逮捕されているYouTuberをよく見聞きしますが、これもまったく同じです。周囲の興味が尽きないように、より刺激的な動画を撮影し続けています。そうしているうちに周囲からの関心を失うことが恐怖になり、もっと刺激を強めるための負のループに突入し、抜け出せなくなってしまうのです。

さらには、ネタの反響がどう広がるかという「ギャンブル」に勝つために一日中、SNSを確認し続けることにもつながります。本人はSNSこそが自分の居場所と錯覚してしまいますが、これは単なる「依存」です(居場所としては、まったく機能していません)。


『自分の居場所はどこにある?――
 SNSでもリアルでも「最高のつながり」の作り方』
 渡辺龍太 著
 CCCメディアハウス



ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


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