世界が知る「香港」は終わった
ニューズウィーク日本版 / 2019年8月15日 16時30分
だがいちばん問題なのは、ドナルド・トランプ大統領のツイートだ。トランプは8月13日、おそらくは出所の疑わしいユーチューブ動画で見たことを根拠に、中国軍が香港との境界付近に展開するのを確認したと書いて緊張を煽ったのだ(CNNは、境界付近に中国の武装警察の大規模部隊が集結しているのを15日までに確認したと報じたが、トランプが同じものを指していたのかどうかは不明)。
香港は、アジアのビジネスハブとして生き残れるのだろうか? 混乱が一時的な異常事態ではなく通常の状態になるにつれて、状況は難しくなってきているように見える。香港の株式は8月12日、ここ7カ月間の最安値まで下落した。著名弁護士のダン・ハリスは、ビジネスハブと金融センターとしての「香港は終わった」とブログに書いた。
これまでの香港の地位は、イギリスの植民地だった時代からの確固たる法制度に依存してきた。だが今、それを守ろうとして戦っているデモ隊は、「一国二制度」の名の下に組み伏せられようとしているのだ。
(翻訳:ガリレオ)
From Foreign Policy Magazine
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ジェームズ・パーマー
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