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「世界最悪の雑草」がカリフォルニア州を侵略する

ニューズウィーク日本版 / 2019年8月29日 15時0分



新種のタンブルウィードは「両親」から種類の違う2つの染色体セットを受け継いでいる。その場合、「子供」はより強く丈夫に育つ場合があると考えられる。ウェルズとエルストランドの研究では、ロシア・中国原産種とオーストラリア・南アフリカ原産種のどちらと比べても、新種ははるかに育ちが良かった。

ウェルズとエルストランドは、新種のタンブルウィードは今後数年で、これまで以上に生息域を広げていく可能性が高いと結論づけている。「厄介な侵略種になるかもしれない」

2人はまた、気候変動によって、新種のタンブルウィードが今後、これまで以上に速いペースで繁殖していく可能性もあると指摘する。新種のタンブルウィードが成長する季節は他の種よりも遅く、カリフォルニア州により雨が多い時期と重なる。「気候変動で夏の雨がさらに増えれば、新種の成長にとって有利に働く可能性が高い」とウェルズは指摘する。

(翻訳:森美歩)



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