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健康マネジメントは「部下の育成」「子育て」「愛車メンテナンス」と同じ

ニューズウィーク日本版 / 2019年9月4日 17時25分

会社とちがい、健康マネジメントにおいては自分で自分をマネジメントする視点が必要になります。あなた自身が自分の上司であり、部下です。失敗したときに「どうして自分は失敗したんだ」「ダメな人間だ」と責めるだけではなんの解決にもなりません。「やり方を間違えたんだな。週3回じゃなく、週1回からはじめてみよう」、自分の行動もそんなふうにみてあげます。



新しい生活習慣をはじめたら、「はじめることがまずは大事だ。いいね」。3日つづいたけれども4日目にさぼってしまったら、「いままでまったくやってなかったのに3日もつづいたじゃないか。またはじめればいいさ」と褒めて、なだめて、つづけていくのです。エレベーターとエスカレーターをやめて階段にしてみたら思ったよりきつかったなら、「下りのときだけ階段」にするのです。どんどん自分を甘やかしてください。

高いハードルは自己肯定感を下げる

子どものいる人は、健康マネジメントを「自分に対する子育て」と考えてみるのも、自己肯定感を落とさないコツです。

自分の体を「自分の子ども」だと考えましょう。ストイックにやりすぎたり、できないときにネガティブな言葉ばかり投げかけたりしていては、子どもはひねくれた性格になってしまいます。ある程度距離をとって、愛情をもって見守るイメージで、自分の健康を育てていくのです。

このとき、見守りつつも干渉しすぎないことが肝心です。はじめのうちはうまくできなかったり、失敗したりしても、イライラせずに見守ってあげましょう。希望を聞いて、やりたいようにやらせてあげましょう。やる気がゼロなわけではありませんから、自分の心の声に耳をすませて、それにしたがってあげるのも大事です。うまくいかなくても、努力しようとした事実、チャレンジしたプロセスを認めてあげます。

高いハードルをつくらないことも重要です。

高いハードルは、失敗したときに自己肯定感を下げてしまいます。はじめから高いハードルを設定して、「がんばろう」という気持ち自体をくじいてしまっては元も子もありません。高いハードルを設定したいのをぐっと我慢して、低いハードルからはじめましょう。まずは低いハードルで成功体験を積み、それがつづいたらハードルを徐々に上げていけばいいのです。

子どもには厳しいばかりではダメで、ときには甘えさせてあげることも必要です。毎日アイスクリームを食べるのは、虫歯になるし、太るし、さすがによくない行為でしょう。でも「一生アイスクリーム禁止!」ではおもしろくない。今日は夏祭りだからアイスは食べていい。学校で先生にほめられたからアイスを買ってもいい。それでいいではないですか。

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