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民主党討論会で批判合戦、名言、珍言......そして勝者は?

ニューズウィーク日本版 / 2019年9月17日 19時15分

<バイデン、サンダース、ウォーレンが目立った民主党テレビ討論会で各候補者が訴えたのは>

来年の米大統領選に向けて、9月12日、民主党の第3回テレビ討論会が行われた。もっとも、討論会で候補者指名レースの情勢が大きく動くことは少ない。

今回も、ジョー・バイデン前副大統領(写真中央)、エリザベス・ウォーレン上院議員(同右)、バーニー・サンダース上院議員(同左)の優位がさらに際立つ結果になった。

今回、前例のない行動に出たのは、起業家のアンドリュー・ヤン。自腹で10世帯に1年間にわたり毎月1000ドルを配る計画を発表し、対象世帯を選ぶためのコンテストを行いたいとぶち上げたのだ。ベーシック・インカム(最低所得保障)制度導入という公約への注目を高めることが狙いだ。

この発言の直前には、エイミー・クロブチャー上院議員がトランプ大統領のバラエティー番組流の政治を手厳しく批判したばかりだったのだが......。

76歳のバイデンは今回もウォーレンの名前を度忘れしたり、サンダースを「大統領」と呼ぶ一幕があったが、おおむね舌鋒鋭く意気軒高に見えた。

サンダースは医療保険問題でバイデンを攻撃。一方、ウォーレンはバイデンを批判するより自分の政策を訴えることに徹し、好印象を与えた。

ベト・オローク前下院議員は、地元テキサス州で起きた銃乱射事件を受けて選挙運動を一時休止し、銃規制強化を訴えた。この行動はライバルの一部からも称賛された。サウスベンド市長のピート・ブーティジェッジは、罵り合いばかりの討論会は「見るに堪えない」と批判した。しかし、この発言自体が他人の発言を遮ってのものだった。

オバマ前大統領への評価を口にした候補者も多かった。カマラ・ハリス上院議員は、銃規制に煮え切らないバイデンにこう詰め寄った。「イエス・ウィー・キャンって言わない?」

<本誌2019年9月24日号掲載>

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※9月24日号(9月18日発売)は、「日本と韓国:悪いのはどちらか」特集。終わりなき争いを続ける日本と韓国――。コロンビア大学のキャロル・グラック教授(歴史学)が過去を政治の道具にする「記憶の政治」の愚を論じ、日本で生まれ育った元「朝鮮」籍の映画監督、ヤン ヨンヒは「私にとって韓国は長年『最も遠い国』だった」と題するルポを寄稿。泥沼の関係に陥った本当の原因とその「出口」を考える特集です。



ニコール・ストーン・グッドカインド

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