タカ派ボルトンの後任オブライエンは、地味で控えめな「交渉人」
ニューズウィーク日本版 / 2019年9月24日 19時0分
国務長官や国防長官などと違い、国家安全保障担当補佐官は就任に議会の承認は不要。階級や経験に関係なく、全て大統領の権限で任命できる。消息筋によれば、オブライエンはアメリカ人ラッパーの釈放交渉で「トランプの目を引く働き」をしたらしい。政権の中では「堅実で大人びて見える」という。
指名の経緯をよく知る人物は、オブライエンを「非常に自制心があって控えめ」だと評する。トランプの娘婿のクシュナー大統領上級顧問やナバロ大統領補佐官(通商製造政策局長)をはじめ、ホワイトハウスとの強いパイプもあるという。
他の側近との共通点は大統領へのごますりだ。トランプは4月のツイートで「トランプ大統領は私の知る限りアメリカ史上最も偉大な人質解放交渉人だ」という「米最高人質問題責任者」の賛辞を紹介している。
From Foreign Policy Magazine
<本誌2019年10月1日号掲載>
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※10月1日号(9月25日発売)は、「2020 サバイバル日本戦略」特集。トランプ、プーチン、習近平、文在寅、金正恩......。世界は悪意と謀略だらけ。「カモネギ」日本が、仁義なき国際社会を生き抜くために知っておくべき7つのトリセツを提案する国際情勢特集です。河東哲夫(外交アナリスト)、シーラ・スミス(米外交問題評議会・日本研究員)、阿南友亮(東北大学法学研究科教授)、宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)らが寄稿。
イライアス・グロル、ロビー・グレイマー、ララ・セリグマン
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