ベネズエラの美人外交官、トランプ演説に読書で抵抗
ニューズウィーク日本版 / 2019年9月26日 14時10分
中南米とヨーロッパの多くの国をはじめ、アメリカと緊密な関係にあるその他の国々もグアイドを支持しているが、ボリビアやキューバ、メキシコやニカラグアといった中南米の左派の国々は今もマドゥロを支持している。ロシア、中国、イランや南アフリカなどもマドゥロ支持だ。アメリカは国連に対して、マドゥロ政権から加盟国資格をはく奪すべきと主張しているが、国連は今もマドゥロ政権の承認を取り消しておらず、ニューヨークで開催中の国連総会では、マドゥロ率いる政府とグアイド率いる代理政府、双方の代表団がそれぞれの主張を展開する。
<参考記事>「国家崩壊」寸前、ベネズエラ国民を苦しめる社会主義の失敗
「ベネズエラで起こっていることを見て私たちが再認識したのは、社会主義と共産主義が重視しているのは正義でも平等でも国益でもないということだ。重視しているのはただ一つ。支配階級に力をもたらすことだけだ」と、トランプは言った。「アメリカは決して、社会主義国家にはならない」
ロドリゲスはトランプの演説終了後、自分が読んでいた「ボリバルという英雄、天才そして普遍的思想」という本の写真などをツイッターに投稿し、次のように書いた。「ドナルド・トランプが外国人嫌いと帝国主義むき出しの演説で国連総会を冒涜する間、私はこの本を読んでいた。ボリバル万歳!ベネズエラ万歳!いかなる帝国にも屈することのないベネズエラ国民万歳!#ベネズエラに干渉するな」
(翻訳:森美歩)
※10月1日号(9月25日発売)は、「2020 サバイバル日本戦略」特集。トランプ、プーチン、習近平、文在寅、金正恩......。世界は悪意と謀略だらけ。「カモネギ」日本が、仁義なき国際社会を生き抜くために知っておくべき7つのトリセツを提案する国際情勢特集です。河東哲夫(外交アナリスト)、シーラ・スミス(米外交問題評議会・日本研究員)、阿南友亮(東北大学法学研究科教授)、宮家邦彦(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)らが寄稿。
美人外交官のツイート
#24Sep Este es el libro que leía mientras @realDonaldTrump, profanaba a la Asamblea General de la #ONU con su discurso xenófobo e imperialista. Que viva Bolívar! Que viva Venezuela! Que viva el pueblo venezolano que no se doblega ante imperio alguno! #HandsOffVenezuela pic.twitter.com/A47SzTEgl8— Daniela Rodríguez (@danialerodrimar) 2019年9月24日
トム・オコナー
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
スペイン、アルゼンチン大統領が「侮辱」と抗議 大使召還へ
AFPBB News / 2024年5月20日 12時20分
-
アメリカ大陸を民族音楽で巡る 『American Road Trip~音楽で巡るアメリカ大陸の旅~』5月11日より上演
@Press / 2024年5月10日 11時0分
-
「もしトラ」へ備え?習近平氏「5年ぶり訪欧」の思惑 なぜフランス、セルビア、ハンガリーだったのか
東洋経済オンライン / 2024年5月10日 10時0分
-
「FIFAが注目すべき」スペイン大手紙が福岡FWの“70m”ロング弾を賞レースに推薦!!
ゲキサカ / 2024年5月7日 18時8分
-
焦点:「トランプ2.0」に備えよ、同盟各国が陰に陽に働きかけ
ロイター / 2024年4月25日 15時33分
ランキング
-
1イラン大統領ら乗ったヘリが山中に不時着、安否不明…悪天候と濃霧で救助隊が現場到着できず
読売新聞 / 2024年5月20日 0時5分
-
2インドネシア 小型機が市街地に墜落 搭乗の3人死亡
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月20日 1時13分
-
3アングル:「働いた証ない」、労働者の権利求めるメキシコのセックスワーカー
ロイター / 2024年5月20日 8時52分
-
4日本政府の態度「反文明的」 徴用工巡り、韓国前大統領
共同通信 / 2024年5月19日 18時56分
-
5イラン大統領、事故で死亡=不時着ヘリ発見
時事通信 / 2024年5月20日 13時39分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください