中国建国70周年「人民民主独裁」はいつまで続くのか
ニューズウィーク日本版 / 2019年9月30日 17時10分
<参考記事>中国人留学生は国外でも共産党の監視体制に怯えている
過去数十年の中国の変化は、世界でも有数の壮大な歴史ドラマだ。10億人以上の人々が全体主義から資本主義に近い経済システムに移行した。引き続き共産党独裁を維持している政治体制は新たな経済システムによって少しずつ崩れ始めている。
中国共産党は建国70周年を迎える今も、強権で中国を支配している。公然と政府に反対することはできず、独立した裁判所やメディアもない。習近平(シー・チンピン)国家主席は独裁者となり、中国共産党の過去のどんな指導者よりも自分に権力を集中させている。中国は「完全な独裁」になりつつあると指摘する声もある。
だが中国の指導部内には、不満をもつ反対派がいる。ウイグル族と回族の抑圧、リベラルなシンクタンクの閉鎖、経済統制の強化、その他全般的な弾圧強化に対する不満がくすぶっている。今それを香港デモが揺さぶっている。民主化を求める香港の情熱と忍耐によって、中国がためらいながらも開放に向かう日がくるかもしれない。
(翻訳:栗原紀子)
David Boaz is the executive vice president of the Cato Institute and has played a key role in the development of the Cato Institute and the libertarian movement.
This article first appeared in the Cato Institute site.
※10月8日号(10月1日発売)は、「消費増税からマネーを守る 経済超入門」特集。消費税率アップで経済は悪化する? 年金減額で未来の暮らしはどうなる? 賃貸、分譲、戸建て......住宅に正解はある? 投資はそもそも万人がすべきもの? キャッシュレスはどう利用するのが正しい? 増税の今だからこそ知っておきたい経済知識を得られる特集です。
文化大革命 BBC NEWS
デービッド・ボアズ(ケイトー研究所上級副社長)
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
7月「三中全会」の開催日時が決定。習近平政権が掲げる「中国式現代化」5つの特徴
トウシル / 2024年7月4日 7時30分
-
【香港 国安法4年】「教育の最後のラインを守っていく」かつて民主派支持の教員が今も教壇に立つ理由
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年6月30日 6時0分
-
「トランプ陣営の世界戦略がさらに明るみに」その3 中国こそが最大の脅威
Japan In-depth / 2024年6月27日 11時0分
-
日本への「警戒」と「重視」が共存する中国。対日スタンスの緩和はあるか
トウシル / 2024年6月13日 7時30分
-
中国経済の鍵を握る7月「三中全会」で何が語られるのか?習近平氏の掲げる「改革」とは
トウシル / 2024年6月6日 7時30分
ランキング
-
1バイデン氏“撤退検討”米紙報じる… 民主下院議員25人も撤退要求準備か トランプ氏の対抗馬にハリス副大統領が急浮上【news23】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月5日 11時11分
-
2英総選挙の開票始まる、出口調査は労働党大勝 14年ぶり政権交代でスターマー首相誕生へ
産経ニュース / 2024年7月5日 7時2分
-
3ウクライナ、東部ドネツク州で激戦地から撤退…ロシア攻撃で「防衛陣地が破壊されたため」
読売新聞 / 2024年7月5日 10時45分
-
4スターマー氏、首相就任=労働党が地滑り的勝利―14年ぶり政権交代・英総選挙
時事通信 / 2024年7月5日 22時6分
-
5米兵事件に遺憾表明 エマニュエル駐日米大使「地域社会に透明性保つ必要ある」
産経ニュース / 2024年7月5日 15時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください