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建国70周年の中国が披露したアメリカを脅かす最新兵器

ニューズウィーク日本版 / 2019年10月2日 18時30分

だがアメリカは先月INF条約を破棄、ロシアもすぐに後を追った。そして中国とロシアの当局者は、世界のトップクラスの軍事大国の間で潜在的な「軍拡競争」が勃発することを警告している。

21世紀の戦争のための準備を進めている中国軍は、空中発進ロケット推進式ドローン「WZ-8」、さらにステルス無人攻撃機「GJ-2」「GJ-11」などステルスドローンの数々も披露した。

<参考記事>中国建国70周年「人民民主独裁」はいつまで続くのか
<参考記事>安倍首相の祝賀ビデオメッセージが中国のCCTVで大写し──中国建国70周年記念



中国軍の軍事力は全体としてみれば、まだ米軍には及ばない。だが先ごろ提出された中国の海軍力の増強に関する米国議会調査局の報告書は、中国の軍事力の成長に対する懸念を何度も伝えている。

「中国海軍は、西太平洋の海域において戦況を支配する米海軍の能力に重要な難題を突き付けているもの見なされる。これは、冷戦終結後初めて、米海軍が直面する課題であり、西太平洋において長年優位を保ってきたアメリカの軍事的地位に対する中国の挑戦の重要な要素を形成している」と、報告書は述べている。

原子力空母ロナルド・レーガンが南シナ海を航海して中国を牽制したタイミングで発表されたこの報告書を、中国国防省の任国強(レン・クオチアン)報道官は否定した。「中国の大きな祝日の前にアメリカはつまらない嫌がらせをしたいのだろうが、中国軍と中国の発展に何の影響も及ぼさないことは、歴史が証明している」と、9月27日に記者団に語った。

マイク・ポンペオ国務長官は国慶節の前に「アメリカはこの先1年間の中国の人々の幸福、健康、平和、繁栄を祈ります」と祝意を表した。だが、中国との貿易紛争の渦中にいるドナルド・トランプ大統領は9月30日、皮肉たっぷりのメッセージをツイートした。「アメリカは優位になり、いずれ勝つ。中国はわれわれとの取り決め破るべきではなかった。中国建国おめでとう!」

その翌日、トランプはより中立的なメッセージを発表した。「中華人民共和国の建国70年に際し、習近平国家主席と中国の人々に祝意を表します!」

(翻訳:栗原紀子)



ミサイルの行進と解説(「東風41」は最後)

トム・オコナー


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