【写真特集】ウクライナ戦争、フォトジャーナリスト93人の証言
ニューズウィーク日本版 / 2023年11月10日 17時0分
<「全ての戦争は無意味であり、ウクライナ侵攻も例外ではない。戦争は命だけではなく愛、喜び、希望も根こそぎ奪う」(写真家/ジョン・スタンマイヤー) 世界29カ国からウクライナへと向かったフォトジャーナリストたちによる新刊写真集>
人間を戦争へと駆り立てる動機は枚挙にいとまがなく、 世界中で繰り返される戦火がやむことはない。
新刊写真集『ウクライナ: 戦争犯罪』には、ロシアがウクライナ侵攻を開始した2022年2月から1年間で、29カ国 93人のフォトジャーナリス トが撮った写真366点と、生存者の体験談や残虐行為の 目撃証言が収められている。 殺戮、憎悪、絶望──目を背けたくなる戦争の現実だ。
戦場取材の経験が豊富なベテラン写真家ジョン・スタンマイヤーは本書で、「全ての戦争は無意味であり、ウクライナ侵攻も例外ではない。戦争は命だけではなく愛、喜び、希望も根こそぎ奪う」と書いている。
かけがえのないものを奪い去 った犯罪の証拠がここに記録されている。
Photographs from "Ukraine: A War Crime" published by FotoEvidence
北東部ハルキウの仮設住宅に身を寄せる70代の夫婦。住んでいた町は戦闘の最前線となり、水、ガス、電気が遮断された(ニコル・タン撮影、9月25日
ロシアが侵攻を開始した2月24日、ウクライナ政府は希望する市民に武器を供与すると発表した。その翌日、首都キーウ近郊ファスティフの武器保管施設で銃を受け取る人々(ブレンダン・ホフマン撮影)
キーウに向かう高速道路でロシアの戦車と撮影する女性。4月の キーウ州奪還後、地元に戻る市民にとってこうした戦車の残骸は 勝利の記念碑になった(ウルフギャング・シュワン撮影、5月2日)
キーウ近郊イルピンでウクラ イナ軍特殊部隊に拘束された ロシアのスパイ。男はロシアの 民間軍事会社ワグネルのメン バーで偽のイスラエルのパス ポートを所持し、侵攻の数カ月 前からイルピンにいた(ジブ・ コーレン撮影、3月30日)
南部オデーサの劇場前でダ ンスをする若者たち。17歳前 後の彼らは、戦争で失ったも のを世界に伝えるビデオを制 作している。ロシア侵攻に抵 抗する手段としての芸術的パ フォーマンスだ(レティシア・ バンコン撮影、6月15日)
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