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コロラド州で「ビッグフット」の撮影に成功? 山奥を歩く「謎の二足歩行の生物」動画に議論沸騰

ニューズウィーク日本版 / 2023年10月15日 13時10分

シャノンは本誌に対し、「一生に一度だけのチャンス」であり、自分も夫も、あのようなものを見たのはこれまで一度もないと語った。

こうした投稿に対する反応は五分五分だった、とシャノンは語った。中には、列車運行会社が宣伝のために演出したやらせだ、と言う人もいたという。「車掌に聞いてみたところ、そんなものを見たことは一度もないと言われた。けれども、冬にスノーシュー(かんじき)を履いてその近辺の山をハイキングしていたときに、説明のつかない奇妙な体験をしたことはある、と話していた」とシャノンは述べた。

この動画は、X(旧ツイッター)を中心に拡散した。ただし、寄せられる反応はまちまちで、ビッグフットだと信じる人もいれば、怪しむ人もいた。なかには、人間そっくりのその生き物は、「ゴリラの着ぐるみ」を着た人がふざけてやったジョークだという意見もあった。

他人に見つからず着ぐるみを運べる場所ではない

動画を見たあるユーザーは、「とてもよく撮れているし、クマじゃないことは確かだ。どう解釈すればいいのかわからない」とコメントした。「誰かが悪ふざけしたんだよ」というコメントもあった。

その生き物には普通でないところがあることに気がついて、ビッグフットではないかと考えるユーザーもいた。あるユーザーは、「かなりきれいに映っている。肩が丸まって前かがみだし、腕は人間より長い」と指摘。「適切なソフトウェアをもった人に、動画をもっと詳しく確認してもらわないと」

別のXユーザーは、目撃された山の斜面は、列車かカヌー、カヤックでしか近づけない場所だと指摘した。そのため、誰かが悪ふざけで着ぐるみを持って行こうにも、通過する列車の乗客に見つかってしまうのではないか、と述べている。

ただ、こうした考えに納得できない人もいた。「このビッグフットはパンツを履いているみたいに見えるね」と皮肉る人もいた。

アリゾナ州立博物館によると、ビッグフット伝説が騒がれ出したのは1958年だ。きっかけは、カリフォルニア州で働いていたトラック運転手の男性が、泥の中で大きな足跡を発見し、石膏を流し込んで型を取ったことだった。その写真が新聞に掲載され、大騒ぎとなったのだ。とはいえ、猿人のような巨大生物の伝説はどうやら、もっと昔から存在していたようだ。

「子どもや食べ物を盗む毛むくじゃらの生物」の伝説

アリゾナ州立博物館は、こう述べている。「太平洋北西部沿岸で暮らす先住民のあいだでは、『ツォノクワ(Tsonoqua)』と呼ばれる生き物についての言い伝えがある。全身が毛むくじゃらで大きく、子どもや食べ物を盗むと言われている」「それがおそらく、サスカッチ(サスクワッチ)、つまりはビッグフット伝説の始まりだろう」

サスカッチという未確認生物につけられたニックネームのなかで、最も一般的なのがビッグフットだ。サスカッチは、カナダ先住民が使うハルコメレム語の「Sésquac』に由来する。これは「野人」という意味で、初めて使ったのは「沿岸のセイリッシュ族」だという。

ビッグフットの目撃情報は、さまざまな地域から寄せられており、西海岸と東海岸、そのあいだの内陸部など実に広範囲だ。カリフォルニア州北部の原野や、ペンシルベニア州、ニューヨーク州、オハイオ州、ミシガン州などでも、ビッグフットを目撃したとされる話がある。

そのなかでも、ビッグフットが目撃できる確率が最も高いのはワシントン州だとされる。こうした類いの目撃情報は世界中から寄せられており、中国でもそれらしい生き物が目撃されている。
(翻訳:ガリレオ)


アンナ・スキナー


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