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100冊のノウハウを1冊に...ビジネス書のベストセラー「100冊シリーズ」はなぜこれほど支持されるのか?

ニューズウィーク日本版 / 2023年10月25日 12時14分

小川 そうでしたね。3冊目に「勉強法」をご提案いただいたのは、リスキリングが注目されていたタイミングでした。

制作に1年弱かかることを考慮すると、息の長いテーマでなければなりません。たとえばChatGPTは「100冊シリーズ」のテーマにはなりにくそうです。これも重要なポイントですよね。

100冊のベストセラーのうち、特におすすめの本は?

──新刊『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』の制作にあたって読まれた100冊のうち、特に印象に残ったものを教えてください。

小川 私からは3冊挙げたいと思います。1冊目は『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ 1~5』(講談社)です。節約術をテーマにしたマンガなんですが、節約を楽しんでいる感じがいいですね。本書を読んでから、「今日のお買いものは●●円以内にしよう」などと、予算を決めてやりくりする習慣がつきました。私の行動を変えてくれた一冊です。

『定額制夫のこづかい万歳 月額2万千円の金欠ライフ』
 著者:吉本浩二
 出版社:講談社
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小川 次は『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか 「自然に貯まる人」がやっている50の行動』(日本経済新聞出版)です。こちらも行動を変えてくれる本で、しかも誰でも実践しやすい内容なのがいいですね。本に付箋がたくさんつきました。

『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』
 著者:黒田尚子
 出版社:日本経済新聞出版
 要約を読む
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小川 最後は勝間和代さんの『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』(光文社)です。「金融は非常に公正な市場で、勉強すればした人にリターンが必ず返るしくみになっています。(略)金融の知識をうまく味方につけ、その知識を応用していくことで自分の資産を上手に運用することが可能になります」という言葉に勇気づけられました。「今からでも遅くない」と背中を押してくれる本だと思います。

『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』
 著者:勝間和代
 出版社:光文社
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藤吉 僕は2冊挙げます。まず藤野英人さんの『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社)です。以前、藤野さんと本の制作をご一緒したことがありまして、藤野さんのお金に関する考え方や、ひふみ投信にかける想いに深く共感しました。藤野さんのように「投資は、自分が経済的に豊かになるということだけではなく、社会を豊かにすることである」というマインドをもって行動するかどうかで、投資の結果や行動は大きく変わってくるのではないでしょうか。

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