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2023年秋、AI業界勢力図③ アプリ戦国時代の幕開け

ニューズウィーク日本版 / 2023年10月19日 14時0分

オンラインミーティングが多いビジネスマンが重宝するのがZoomの要約機能だろう。zoomを使った会議動画の内容がほとんど一字一句落とすことなく書き起こされ、それが要約される。まだ日本語では実装されていないようだが、要約機能を利用した米シリコンバレーの投資家が、YouTube動画のインタビュー番組の中で「最近のAIの機能としては最高の出来ばえ」と絶賛していた。

契約書などをページ数の多い書類の内容をチェックしないといけないビジネスマンが重宝しそうなのが、Anthropic社のClaudeだろう。ページ数の多い文書をアップすれば、それを要約したり、変わった点がないかなど内容をチェックしたりしてくれる。ChatGPTでも同様のことはできるが、アップできる文章のデータ量に制限がある。ClaudeはChatGPTの3倍以上のデータ量を解析できるのが特徴で、YouTubeのインタビュー動画の中でシリコンバレーのビジネスマンが絶賛していた。Anthropicは、ChatGPTを開発したOpenAIの言語モデル系の研究者がOpenAIを辞めて創業したAIベンチャーで、言語モデルの技術に関してはOpenAIよりも優れているという評判だ。

最後に、個人的に私が最近よく使うAIアプリがPerplexityだ。リサーチャーや研究者向けに特化したサービスで、インターネット上のテキストデータ全般で学習しているのではなく、論文など良質なデータだけ学習したAIなので、リサーチに必要な情報が的確に表示される。回答の先頭に、ネット上のどのページを参考にしたのかというリンクが先に表示されるのもPerplexityの特徴。あまりにも便利なので、私自身最近は検索サービスや他のAIアプリをほとんど使わなくなっている。

Andreesen Horowitzのレポートによると、こうしたAIを搭載したアプリやツール、サービスの市場はまだまだ流動的。後発アプリが先行アプリをアクセス数で追い抜く例が後を絶たないので、しばらくはアプリメーカー間の激しい競争が続きそうだ。

今週はこのほかに以下のようなニュースがあった。

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■驚愕!Metaのメタバースはここまできた

このインタビュー動画、取材する側、される側とも本人ではなく、本人の顔や体を精密にスキャンしたデータをベースに生成したアバターが話している。でもどう見ても、二人の人間が同じ部屋で対話しているようにしか見えない。

Metaのミーティングのメタバースって、足がなく胴体が浮いているアニメ風アバター同士で会話することが滑稽だった。でもここまでフォトリアリティの高いアバターでなら、目の前で話している感じになるんだろうな。Zoomミーティングよりも臨場感がある。

今は専門デバイスによる詳細なスキャニングが必要らしいが、近い将来はスマホで自分自身をスキャンするだけでも、これだけのクオリティが出るらしい。またスキャンデータを最初に転送しておくので、実際の会話の最中に動画の大量データを送信する必要がない。通信容量を大幅に節約できるわけだ。

正式発表や正式リリースはまだだが、順次利用可能にする予定という。2、3年後には、これが一般的になるという。(ソース:YouTube)

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