1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

「メーガン大統領になりたい」?...たびたび政治に色気を出してきたが、有権者は総スカン

ニューズウィーク日本版 / 2023年10月25日 13時45分

肩書も問題だ。非公式な形であれメーガンが今以上に政治の世界に踏み込めば、王室の称号を剝奪せよとの声が保守派から上がるだろう。

米メディアは彼女をメーガン・マークルと呼び習わしているが、正式名称はサセックス公爵夫人メーガンで、名字はない。20年に彼女が「私たち皆が必要とし、享受するに値する変化」を求めて大統領選への投票を呼びかけたときも、称号についての反発が沸き起こった。

地方レベルで下積みを

保守系シンクタンク、ヘリテージ財団のマーガレット・サッチャー自由センターは6月、ヘンリーが自伝で違法薬物の使用を認めたことを問題視し、彼の入国記録の開示を要求した。

センター長のナイル・ガーディナーは「サセックス公爵夫人がアメリカの政治活動に関わるのは間違っている」と、断言する。

「公務を退いても、彼女は英王室の一員で称号の保持者だ。政治家として活動するなら称号を捨てるか、王室が称号を剝奪するべきだ。バイデンや民主党議員を表立って支援すれば、剝奪を求める声はエスカレートする。王室の人間が政治活動をすべきではない」

妻の政治活動を公の場でサポートすれば、ヘンリーもまたサセックス公爵のみならず、「王子」の称号まで放棄するよう圧力をかけられるかもしれない。

「メーガンはアメリカ国籍だが、イギリス人のヘンリーがアメリカの政治に関与するのは言語道断。政治に関わるなら称号を捨てるべきだ」と、ガーディナーは言う。

一方シファーは、米国民は称号を気にしないと予想する。

「アメリカ人は肩書に左右されないだろう。私たちが注目するのは候補者の自信、好感度、そして本気で国民を支え、重要な問題のために戦う意欲があるかどうかだ。メーガンが環境保護、メンタルヘルスの重要性、若者の支援、平等の実現に長年尽力してきたことはアメリカではよく知られている」

だが選挙に出馬すれば共和党との対決が待っている。対立候補も保守系の論客もメディアも、ここぞとばかりに夫妻のスキャンダルを蒸し返し攻撃するはずだ。

政治家として将来有望でも下積みは必要だと、シファーは考える。

「地方レベルで経験を積んだほうがいい。メーガンの弱点は経験不足。市議会議員や市長を務め上げて実力を証明すれば、今後プラスになる。その上で州議会や連邦議会に挑戦するなら、チャンスはある。とはいえ選挙戦でどれだけ戦えるか、議員としてどれだけの実行力を発揮できるかは未知数だ」

ガーディナーは手厳しい。「メーガンが上院議員になるなど笑止千万。彼女にそんな資格はない。メーガンが上院議員に立候補して当選し、いずれ大統領候補になるなど、考えるだけバカバカしい」と切り捨て、こう続けた。

「メーガンが政界に進出したところで、保守派の有権者は見向きもしないだろう。今でも人気がないのだから、政治家になれば総スカンを食うのがオチだ」

■【写真】メーガン妃にとっては「誰にも見せたくなかった写真」として公開された1枚 を見る

コマーシャルに抗議した小学生時代のメーガン妃

See Meghan Markle on '90s Nickelodeon Show After Protesting Commercial/Inside Edition

    

メーガン妃を批判するミシェル・オバマ元大統領夫人

Michelle Obama Weighs In On Meghan Markle's Interview With Oprah | TODAY

    

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください