バイデンが演説を打ち切ってシチュエーションルームに急行!一体何のため?(プーチン心臓発作説も)
ニューズウィーク日本版 / 2023年10月25日 16時37分
<ホワイトハウスの地下にあるシチュエーションルームは、大統領と参謀本部が緊急事態に対応し、軍事作戦を指揮するための情報司令室。ウクライナも中東も燃える時期だけに多くの情報が飛び交ったが>
<動画>謎多きシチュエーションルームのすべて
10月23日、ホワイトハウス近くで演説を行っていたジョー・バイデン大統領は、突然話を切り上げ、緊急時に大統領が世界に展開するアメリカ軍の指揮管理をするための「シチュエーションルーム(状況分析室)」に向かった。何らかの危機を匂わせる事態だけに、いったい何があったのか、SNS上では諸説が飛び交っている。
バイデンがシチュエーションルームに行ったのは、ガザで武装勢力に拘束されていた2人の人質が解放されたというニュースが流れる直前だったが、一部のネットユーザーは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が心臓発作を起こしたと伝えた。中東の米軍基地に攻撃があったという報道があったせいではないか、と指摘するユーザーもいた。
だがホワイトハウスの報道官は24日、バイデンは「イスラエルとガザの最新情勢に関する定期的なブリーフィング」のために呼び出された、と本誌に確認した。
この日バイデンが行っていた演説は経済に焦点を当てたもので、23日の午後3時11分に開始したが、たった7分後の3時18分直前に終了した。「申し訳ないが、対処しなければならない別の問題があってシチュエーションルームに行く必要ができた」と、バイデンは聴衆に語った。
人質の解放の直後
バイデンは退席する際に、記者団からのいくつかの質問に答えた。ガザで拘束されている人質の解放と引き換えの停戦をめざす仲介案をアメリカが支持すべきかどうか、という質問に対して、「まず人質を解放して、話し合いはその後だ」とバイデンは述べた。
人質の解放や解放されたばかりの人質について進展があったかという質問には、「今すぐに」という言葉以外は聞き取れないまま退席した。
ホワイトハウスの地下にあるシチュエーションルームは、大統領と参謀本部が緊急事態に対応し、軍事作戦を指揮するための情報司令室だ。
AP通信は同日午後3時29分に、ハマスが10月7日の奇襲攻撃でイスラエルから拉致した2人の高齢の人質を解放したと報じた。解放されたのは、ニル・オズのキブツに住むヌリット・クーパー(79)とヨシェベド・リフシッツ(85)だった。
ハマスは20日に、人質だったアメリカ人の母親とその10代の娘ジュディスとナタリー・ラアナンを解放している。
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