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何があった? 前脚を2本とも失った「ワニ」を発見...ハリケーンが過ぎた後、突然現れた「痛々しい」姿

ニューズウィーク日本版 / 2023年11月5日 7時30分

写真はイメージです Hamid Al-Timami/Shutterstock

<民家の庭で発見された前脚のないワニだが、小魚やカエルなどを食べて自力で生きることができているようだ>

米フロリダ州の家にある庭の池で泳ぐ1匹のワニが話題になっている。このワニはハリケーンが過ぎ去った後に現れたということだが、発見されたときから、その姿は両方の前脚を失った痛々しいものだった。それでもワニはこの家の人々に気に入られ、自力で生きることができているという。

■【写真】前脚が2本とも失われたワニの痛々しい姿...それでも池を泳ぎ回り、自力で生きている

レディットユーザーのCourt04は、「r/mildlyinteresting」というグループへの投稿で、ワニの「ナブズ」は2022年9月、ハリケーン「イアン」が過ぎ去った後、米国フロリダ州フォートマイヤーズにある両親の家の池にやって来たと説明している。このキャプションとともに共有された写真には、池で泳ぐナブズの姿が映っているが、ナブズは前脚を2本とも失っているようだ。「彼は毎日、(両親が飼っている)カメたちと一緒にいる」とキャプションには書かれている。

Court04は本誌の取材に対し、「このワニは池に住んでいる」と語った。「彼はハリケーン・イアンの後に現れた。両親はあまり驚かなかった。これまでも頻繁に、池にはワニがやって来ていたためだ」

Court04は次のように続けた。「私には11歳になる四つ子がいて、彼らはあのワニを『ナブズ』と読んでいる。ワニはたいてい、池にある橋の下にいる」

「彼は自力で生きているようだ。池にいる小魚やカエルを食べているのだと思う」

ワニから身を守るには?

ワニは、フロリダ州の67郡すべてで確認されており、沼地や湿地、川、湖に生息している。フロリダ州では近年、人口が急増しているため、多くのワニが人のそばで暮らしている。

フロリダ州魚類野生生物保護委員会(FWC)は、人とワニが共存し、ワニに傷つけられるリスクを最小限に抑える方法はいくつもあると述べている。以下はその一部だ。

・ワニには決して餌をやらず、見かけたら距離を置く
・水辺で遊ぶときは、指定された場所で日中のみにする
・ペットはつないでおき、水に近づけない

ほかの大きなワニに襲われた?

Court04の投稿にコメントを寄せた人々の多くは、ナブズがなぜ前脚を失ったかについて推測したり、ジョークを言ったりしているが、たとえ前脚がなくても、ワニは危険だと警告する人もいる。

レディットユーザーのExtraAgressiveHuggerは、「ナブズは小さいころに、大きなワニに襲われたのだと思う。ニューオーリンズの湿地でワニ・ツアーに参加したとき、生後数年間のワニにとって、最大の脅威はほかのワニだとガイドが言っていた。オスは、ほかのオスを片っ端から攻撃するらしい」と書いている。

Dudephishというユーザーは、「ナブズを怖がる必要はない。彼は腕がない(武装していない)のだから」とコメントした。一方、Picasso320は、「それでも、野生動物だ。予測不可能だし、危険だ」と警告している。
(翻訳:ガリレオ)



アンダース・アングルシー

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