1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

結婚相談所だけが知っている「10年たっても独身のまま」な人の特徴とは?

ニューズウィーク日本版 / 2023年11月8日 12時50分

結婚仲介業は面白い仕事だと語るケレハーアンドルーズ AMBER KELLEHER-ANDREWS

<アメリカにおけるお見合いビジネスの先駆者が語る「向き合い方に問題のある人」の傾向>

私の母ジル・ケレハーは、1980年代に結婚仲介ビジネスを立ち上げた。アメリカにおけるお見合いビジネスの先駆者と言っていい。

まだ出会い系アプリはおろかコンピューターも普及していなかった時代。お見合い結婚はアメリカでは珍しく、クライアント一人一人にぴったりの相手を見つけて縁結びするのは本当に大変だった。だがうまくいくと本当に感謝される素晴らしい仕事だった。

私が母の仕事を手伝うようになったのは1996年。エンターテインメント業界で働いていたのだが、もっと有意義な仕事をしたいと思って、母のサンフランシスコのオフィスで電話番を始めたのだ。

その後、わが社は全米、そして国外に事業展開。今では著名人や政治家やスポーツ選手、企業の重役や富豪といったセレブに特化した結婚仲介業を行っている。ただしクライアントとしてお世話するのは、結婚を前提とした長期的な関係を本気で求めている人だけ。一夜限りの相手を探すのも、社交スケジュールを埋めるお手伝いもお断りだ。

クライアントが置かれた状況や結婚相手に求めるものは千差万別。だからこそ、この仕事は面白い。富豪一族の出身だけれど探しているのはあくまでも深い絆を結べる相手という人もいれば、自分にもクリエーティブな側面があるからとアーティストとの交際を求める人もいる。精神的に、知的に結び付くことができる相手が欲しいという人もいる。

思わぬ展開もまた、この仕事の面白さだ。テレビで活躍している有名な女優が私の携帯電話にいきなり電話をかけてきたことがあった。離婚が成立したら結婚仲介サービスの利用を考えているという。数カ月間、私と彼女はいろいろと話し合い、さて正式に登録する前の週になって、彼女は元夫に再びチャンスを与える決断をした。

結局、2人は再婚した。夫婦関係や自分の役割について私と話し合ったことで多くを学んだと彼女は言ってくれた。

見合いを断った2人は...

こんな話もある。ある宇宙飛行士と物理学者が仕事関係のイベントで出会った。実はこの2人、3年前にわが社が見合いをセッティングしようとしたのだが、それぞれ丁重に断ってきたという経緯があった。ところがリアルで知り合った2人は意気投合、すぐに結婚した。

ところで、長期的な関係を構築できる人のお見合いに対する姿勢には共通点がある。どれほど条件が整っている人でも、魅力的な人でも、金持ちでも、お見合いがうまくいくかどうかはその人柄次第だ。

おおらかで柔軟でオープンで、ハッピーで親切で、自分にぴったりの相手を探すのに時間をかけるのをいとわない人なら、いつか必ず素敵な人と出会って恋に落ちる。

でも向き合い方に問題のある人だと、どんなに見合い相手を紹介しても断ってばかりで、相手の写真を見せろと言ったり、お見合いデートの内容を自分の思いどおりに事細かに決めようとしたりする。そんな人は10年たっても独り身のまま。自分で出会いのチャンスをつぶしているのだ。

サービスの改善を続け、結婚仲介業のあるべき姿をつくっていこうというのが、私と母の約束だった。わが社は多くの結婚仲介業者が目指すべきお手本のような存在になれたと私は自負している。これからもそうありたい。



アンバー・ケレハーアンドルーズ(ケレハー・インターナショナル共同CEO)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください