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証拠が薄すぎる「小児病院の地下はハマスの拠点」...国際的支持を失いかねない、イスラエルの「苦しい言い訳」の中身とは?

ニューズウィーク日本版 / 2023年11月14日 18時10分

イスラエル・ハガリ少将 Handout-REUTERS

<病院への攻撃を世界や国際機関が非難するなか、イスラエルは「証拠」で「正当性」を誇示するが...。イスラエルを支持するバイデン大統領も苦しい立場に>

イスラエル国防軍(IDF)は、ガザ市内にある小児病院の地下にハマス司令部が存在していた証拠を発見したと述べている。そこに人質が拘置されていた証拠も発見したという。

パレスチナのガザ地区における戦闘は、同地区を実効支配しているイスラム武装組織ハマスが10月7日に対イスラエル奇襲攻撃を仕かけて以来、激しさを増している。

またイスラエルは、同地区最大のシファ病院を攻撃したとして、厳しい非難を浴びている。今回の戦闘を巡る厄介な問題は、病院に対する攻撃だ。病院の地下にハマス司令部が本当に存在しているのか否かによって、イスラエルは国際的な支持を失いかねない。

また、イスラエルを支持する米大統領ジョー・バイデンは、難しい立場に置かれる可能性がある。

IDF報道官のダニエル・ハガリ少将は11月13日、X(旧ツイッター)に動画を投稿した。ガザ市西部にあるランティシ小児病院の地下部分などを歩いて撮影したという動画だ。

EXCLUSIVE RAW FOOTAGE: Watch IDF Spokesperson RAdm. Daniel Hagari walk through one of Hamas' subterranean terrorist tunnels--only to exit in Gaza's Rantisi hospital on the other side. Inside these tunnels, Hamas terrorists hide, operate and hold Israeli hostages against their... pic.twitter.com/Nx4lVrvSXH— Israel Defense Forces (@IDF) November 13, 2023

ハガリ少将は動画のなかで、発見したものを示しながら、同病院がハマス司令部として使われていた証拠だと述べている。そうした証拠には、火器や手榴弾、爆弾が固定された自爆用ベルトといった軍装備品なども含まれている。

ハガリ少将は発見された装備品の横に立ちながら、「わかってほしい。こうした武器や装備品は、大がかりな戦闘のためのものだ」と語っている。そして、ハマスが拘束した人質がランティシ小児病院の地下室に収容されていた可能性がある証拠を指摘。

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