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上半身はスリムな体型を強調し、下半身はぶかぶかジーンズ...米モデルの挑発的な「過激写真」に批判

ニューズウィーク日本版 / 2023年12月2日 20時24分

DFree/Shutterstock

<大胆なファッションで雑誌の表紙を飾ったエミリー・ラタコウスキーだが、そこで撮影されたうちの1枚に怒りの声が殺到した>

モデルで俳優のエミリー・ラタコウスキーが、雑誌「M」の表紙モデルを務めた。これに合わせて彼女は、肌を大胆に見せつつスリムな上半身のラインを強調するような薄手のトップスにジーンズなど、複数の衣装を着た写真をSNSで披露。しかし、その中の1枚が「ファットフォビック(肥満嫌悪)」だと、怒りの声を引き起こしてしまった。

■【写真】上半身は身体のラインがくっきり、下半身はオーバーサイズ...米モデルの「過激写真」に批判「恥を知れ」

ラタコウスキーは、2021年に出版したエッセイ集『My Body』(原題)でフェミニズムと「ボディポジティブ」を尊重する姿勢を示し、熱狂的なファンを獲得している。

同書の紹介文にはこう記されている。「現代のマルチセレブリティの代表であるエミリー・ラタコウスキーが、女性であること、そしてコモディティであることの意味を深く、誠実に探求している」

『My Body』はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーとなり、ラタコウスキーのインスタグラムのフォロワーは3020万人、TikTokのフォロワーは260万人に達している。

しかし、仏ル・モンド紙が発行する「M」の写真が、同書の中心テーマであるボディポジティブに反しているとして、一部のファンから「偽善者」のレッテルを貼られてしまった。

ボディシェイミング(体型批判)をファッションに

ラタコウスキーは11月25日、「M」のキャンペーンで撮影した写真や動画をインスタグラムで公開。物議を醸したのが、オーバーサイズのジーンズを着た写真だ。

投稿した2枚目の写真で、ラタコウスキーは自身のサイズより何サイズも大きいジーンズを着用。両方の裾から足を出して靴を履いているように見えるが、彼女の体はジーンズの片方に収まっている。

これに対して、ソーシャルメディアユーザーから怒りのコメントが殺到した。「関わったチーム全体が、これをクールだと思ったというのがひどすぎる」「デザイナーは、痩せている人が奇抜に見える写真撮影のためでない限り、プラスサイズを作らないだろう」

あるユーザーは、「2枚目の写真はなんというファットフォビックだ」と投稿。別のユーザーは、「ボディシェイミング(体型批判)をして、それをファッションにするなんて、私はご免だし、改めるべき」と批判した。

プライスサイズモデルも反応

H&Mなどのブランドのモデルを務めるプラスサイズモデルのテス・ホリデーも、反応した。「2枚目の写真のジーンズ、ずっと探してたの。あなたが返品してくれたらうれしい」。ジョークの効いた彼女のコメントには、ユーザーから称賛が集まった。

ラタコウスキーの著書に言及したユーザーもいる。「2枚目の写真は、自分の本を読む必要があるのでは? すごく不愉快」「体の大きな人のために作られたオーバーサイズのジーンズを履いて、自分の細さを強調することが、本やソーシャルメディアで説いているような健康的なボディイメージをアピールするとなぜ思うのか。恥知らずだ」

ラタコウスキーは、自分のサイズに合った服を着た写真も別の投稿で公開しており、それらについては、「おめでとう」「とても美しい」といったポジティブなコメントが寄せられている。



ジェイミー・ボディ

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