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極右の相次ぐ選挙勝利、マスコミが「ポピュリズム」報道の詭弁で助長する愚行

ニューズウィーク日本版 / 2023年12月6日 17時19分

極右台頭は「サイレント・マジョリティー」や「白人労働層」のせいにされている。

極右は規範や主流の枠外のアウトサイダーと捉えられがちだが、そうした見方は社会の中核に埋め込まれた構造的格差や抑圧を見落としている。

研究者もそうだ。

この5年間に発表された論文2500件以上のタイトルと要旨を分析したところ、選挙や移民を論点にして極右をごまかし、例外扱いする傾向が強かった。

主流化という問題では、主流自体の大きな役割を考慮すべきだ。

世論形成への特権的アクセスを持つメディアや学術研究者は、主流という良識と正義の砦(とりで)の中にいるのではない。彼らが立っているのは、権力が極めて不均衡な形で分配された闘技場だ。

極右にも「一理ある」が、極右には反対──そんな詭弁は許されない。



Aurelien Mondon, Senior Lecturer in Politics, University of Bath

This article is republished from The Conversation under a Creative Commons license. Read the original article.

オーレリアン・モンドン(英バース大学政治学上級講師)


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