新型コロナウィルスパンデミックの禍中、自宅待機のこども3人の育児の合間に書き上げた映画論
ニューズウィーク日本版 / 2023年12月15日 11時10分
研究者を続けるにあたり、特別専門員としてもお世話になってきた大阪府立中央図書館国際児童文学館ほか、神戸映画資料館、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)など、各地のアーカイブに大いに支えられてきました。
COVID-19パンデミックのダメージもあって、いずこもいっそう厳しい環境での運営を余儀なくされていると拝察しますが、専門的に資料を集めて保管するアーカイブがあってこそ、文化史研究者として生きていけるわけで、いずれそうしたアーカイブへのご恩返しができればと願ってきましたが、今回の受賞が、その願いが一部なりとも叶うきっかけになるとしたら、それもまたありがたいことです。
鷲谷 花(Hana Washitani)
1974年生まれ。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了。博士(文学)。早稲田大学文学学術院非常勤講師などを経て、現在、大阪国際児童文学振興財団特別専門員。雑誌『ユリイカ』等に映画評論を多数寄稿。著書『淡島千景──女優というプリズム』(共編著、青弓社)など。
野崎 歓氏(放送大学教授)による選評はこちら
『姫とホモソーシャル──半信半疑のフェミニズム映画批評』
鷲谷 花[著]
青土社[刊]
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