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ロシアの大規模ドローン攻撃からウクライナの空を守る「マートレット」ミサイルとは

ニューズウィーク日本版 / 2023年12月7日 19時49分

軍事専門家のデービッド・ハンブリングによれば、マートレットは元々、海上で船舶を破壊するための兵器として開発されたが、地上の標的を攻撃するのにも効果を発揮した。また製造元のタレス社は、マートレットは「都市環境向け」に設計されているため「巻き添え被害が少ない」としている。

ハンブリングは、「マートレットはウクライナにとって便利な追加能力であり、数多く入手できればできるほどいい」と指摘。だがウクライナが既に数多く保有し、マートレットと同じような役割を果たすことができるFPVドローンに比べると50倍もの値段になる。「マートレットの方が間違いなく効果的で、ウクライナとしては是非とも入手したいだろう。少数のままではその効果も限定的だ」

11月下旬、ロシアが同国内の2カ所からウクライナに向けて計75機という侵攻開始後で最大規模のドローンを発射。ドローンはキーウを含む少なくとも6つの地域に飛来したが、ウクライナ軍はそのほとんどを撃墜した。

ウクライナの当局者や西側の専門家は厳しい秋と冬の訪れを前に、ロシアが2022年と同様に今年の冬も、激しいミサイル攻撃やドローン攻撃を繰り返すと予想する。ウクライナ空軍のユリイ・イフナト報道官は10月、昨年よりもさらに大規模なドローン攻撃を予想していると述べ、また2023年は9月だけで500機のシャヘドが飛来したと明らかにした。

<動画>軽量ながらドローンバスターとして威力を発揮するマートレット



エリー・クック


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