いまどきの「クルーズ船の旅」はとてもSDGs...いつか行ってみたい、世界中の「地球に優しい船旅」10選
ニューズウィーク日本版 / 2023年12月8日 13時55分
<環境専門家のレクチャー、女性の経済的自立を支援、生態系を守るために海底にいかりを下ろさない、風力にも頼るなど、クルーズ船の旅は変化している...>
莫大な燃料消費、ビュッフェの大量の残飯、巨大な船が移動することの生態系への悪影響......。これまでクルーズ船の旅はお世辞にも環境に優しいとは言えなかった。
しかし最近はサステナビリティー(持続可能性)に配慮しつつ、充実した旅を楽しめるクルーズも登場している。
01. 海の生き物に優しく
ガラパゴス諸島(エクアドル)
MICHEL VERDURE
ガラパゴス諸島のクルーズで、「未来」を垣間見よう。セレブリティー・クルーズ社のセレブリティー・フローラ号は自然の素材で建造されていて、停泊の際も海底にいかりを下ろさないため海の生物にダメージを及ぼさない。
補助電源の供給源として太陽光発電パネルを搭載し、船内で提供されるチョコレートやトイレタリー製品はエクアドルの地元産品だ。
02. 巨大水力発電所の中へ
ベーコモー(カナダ)
MORTEN FALCH SORTLAND
エクスプロラ・ジャーニーズ社のクルーズではオプションとして、環境に優しい電力生産の現場を訪ねることができる。カナダ・ケベック州の「ジャン・ルサージュ・ダム」は、世界最大規模の中空重力式水力発電ダム。
自然界のエネルギーを活用して大規模な発電を行い、カナダの電力需要を支えている。ダム見学のほかに、セントローレンス川(サンローラン川)でのカヤック体験なども楽しめる。
03. ハイブリッド船の旅
南極
DAN AVILA
エコなクルーズ船で氷と雪とペンギンの地へようこそ。
フッティルーテン社のロアール・アムンセン号は、燃料と電気を併用するハイブリッド方式で運航し、燃料消費を抑えて温室効果ガス排出量を20%削減している。ツアー参加者が氷の世界を満喫できるように、旅程は気象状況に応じて柔軟に変更する。
04. 北極について学ぶ
ブレスト(フランス)~レイキャビク(アイスランド)
OLIVIER BLAUD/PONANT
ル・コマンダン・シャルコー号は、ポナン社が運航しているハイブリッド方式の砕氷クルーズ船。
フランスのブレストからアイスランドのレイキャビクまで、ほかでは経験できない5日間の船旅を楽しめる。船上では北極地域について環境専門家の講演を聞いたり、ツアー参加者同士で議論を交わしたりする時間も用意されている。
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