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アン王女は、なぜ母・エリザベス女王の国葬で「安堵」を覚えたのか?...最新ドキュメンタリー公開とイギリス王室

ニューズウィーク日本版 / 2023年12月25日 10時0分

パラオのサンゴ礁とクマノミ jbutcher- shutterstock

<12月26日にイギリスで放送されるドキュメンタリー番組で、最愛の母とのやりとりについて語ったアン王女。イギリス王室で「最も働く王族」は何を語ったのか?>

エリザベス女王の唯一の娘であるアン王女が、12月26日にイギリスで放送される新しいドキュメンタリー番組で、エリザベス女王の葬儀の際に「安堵」したことを明らかにした。

チャールズ3世国王の2歳年下の妹であるアン王女は、2022年9月8日にエリザベス女王が逝去した際には、王室の中心メンバーを担った。

母であるエリザベス女王がスコットランドにある私邸・バルモラル城で逝去した際に一緒におり、スコットランドからウィンザー城まで女王の「最後の旅路」に同行し、セントジョージ礼拝堂での埋葬まで見守った。

■【写真】ホリールード宮殿に到着した女王の棺にカーテシーするアン王女 を見る

『チャールズ3世:戴冠の年(Charles III: The Coronation Year)』と題されたドキュメンタリーは、兄であるチャールズ国王即位の最初の年を追ったもので、アン王女が母の死についても語る珍しいインタビュー映像を収録しているという。

ビクトリア女王と夫のアルバート殿下が1852年に購入したスコットランドの私邸であるバルモラル城について、アン王女はそこで家族がいつも楽しんでいたと英「デイリー・テレグラフ」紙に語っている。

「私たちは若い頃からそこで多くの楽しい時間を過ごし、他のどこよりもおそらく自由な生活を送っていたかもしれません」

そして、次のように述べたという。

「母がバルモラル城で亡くなるとしたら、それがより複雑なことになると感じた瞬間がありました。そこで母にその決定過程に巻き込まれてはいけないと説得しようとしました。ですから最終的には、私たちがしたことが正しかったと感じてくれたことを願っています」

■【写真】エリザベス女王とアン王女が母娘で乗馬を楽しむ姿 を見る

インタビューの別の部分では、国葬が行われたウェストミンスター寺院での出来事や、セントジョージ礼拝堂での埋葬についても語り、棺の上に置かれた大英帝国王冠が下ろされたときの瞬間について語っているという。

「棺から王冠が下ろされるとき、私は何とも奇妙な安堵感を覚えました。何か、これで終わりだという感覚がありました。責任が移譲されたという感じです」

これまでもチャールズ国王がドキュメンタリーでカメラ撮影に応じた前例はある。

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