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韓国ネット騒然「これは悪魔の所業」 哀れなプードル、体内のマイクロチップ取り出され遺棄される

ニューズウィーク日本版 / 2024年1月15日 21時0分

こんなに可愛いプードルなのに…… SBS 뉴스 / YouTube

<マイクロチップの情報で戻ってきた犬に飼い主はあることをやった......>

韓国で飼い主がペット犬を遺棄したものの、マイクロチップの情報で返還されたため、2日後に犬の体内に内蔵されたマイクロチップを取り出した後、再び遺棄したというショッキングな事件が判明。ネットを中心に批判の声があがっている。ハンギョレ、SBS、YTNなどの韓国メディアが報じた。

【動画】悪魔の所業 体内のチップ取り出されたプードル

2014年からマイクロチップ義務化された韓国

日本でも2022年6月から義務化された犬と猫へのマイクロチップ装着。韓国ではひと足はやく2014年から義務化されている。2020年の統計ではなんと13万頭の遺棄された動物が保護されたという。日本での2021年度のデータでは5万8000頭なので、日本の2.2倍ものペットが捨てられていたことになる。

もちろん、こうした遺棄された動物たちがいた場合、まずその飼い主を探し出すためにもマイクロチップは役立つのだが、それが思わぬ悲劇をもたらすことになった。

2度捨てられたプードルとマルチーズ

1月10日、韓国中西部の天安市(ちょなんし)のとあるコンビニの前に茶色のメスのプードル1頭が見つかった。調べてみるとこのプードルには動物保護法で定められたマイクロチップが埋め込まれていることがわかった。さらに12日にもマルチーズ1頭が保護され、こちらもマイクロチップがあり、確認するとプードルと飼い主が同じであることが判明した。

このため市当局の担当者が12日午後4時頃、飼い主のもとを訪れ、保護していたプードルとマルチーズを返還したという。市の担当者は「このときは飼い主が遺棄したのではないと主張し、犬たちにもマイクロチップがそのままあり傷も発見できなかった」と話した。

ところがこの飼い主は、その日のうちに2頭を再び遺棄したという。遺棄動物を養子縁組する掲示板に「12日夕方、2匹が捨てられ、町内のホームページに飼い主を探す書き込みが掲載された」「(飼い主が)2日後には他の場所に他の犬も(一緒に)捨てた」との投稿が掲載されたのだ。

驚くべきことに再び捨てられたプードルの体からは、それまでなかった深い傷が発見された。投稿された写真を見ると脇腹に深くえぐられた傷が見える。

飼い主は3年以下の懲役の可能性

掲示板に投稿した人物は「13日、救助した人に連れられてプードルは病院に向かった」「プードルの体から虐待の跡が発見されたが、病院ではマイクロチップがあった位置なのでチップを取り出した跡かもしれないと言った」と付け加えた。

救助した人物と連絡を取った遺棄動物保護団体の関係者は「レントゲン検査などを通じてプードルの体にマイクロチップがないことが最終的に確認された」と明らかにした。

天安市の関係者は、保護された犬の飼い主に対して「マイクロチップを除去するためにプードルを傷つけたのか」と問い詰めたところ、「自分が傷つけたのに間違いない」と飼い主は虐待の事実を認めたという。

これに対し市ではこの飼い主をペットを遺棄し虐待した疑いで警察に告発する方針だという。韓国では動物保護法によりペットを遺棄すれば300万ウォン以下の罰金、また傷害を負わせるなど動物を虐待した場合には3年以下の懲役または3千万ウォン以下の罰金刑に処されることができる。

ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

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