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エリザベス女王が「リリベット」に悲しみ、人生で最も怒りを覚えた理由とは?

ニューズウィーク日本版 / 2024年1月20日 9時40分

Candy_Plus-shutterstock

<エリザベス女王の幼少時の思い出が詰まった「畏れ多い愛称」をめぐって、ヘンリー王子とメーガン妃は嘘の発表をした? 女王が深く悲しんだ理由について>

年末に公開されて話題になった、チャールズ国王即位の1年を詳細に追ったBBCのドキュメンタリー『チャールズ3世:戴冠の年(Charles III: The Coronation Year)』。その制作にも携わったロバート・ハードマンによる新刊『国王の作り方:チャールズ 3世と現代君主制(The Making of a King: King Charles III and the Modern Monarchy)』が18日にイギリスで刊行された。

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その中で、ヘンリー王子とメーガン妃が娘にリリベットと名付け、その名の使用の許可をエリザベス女王自身から得たと主張したことに対して、「これまで女王を見た中で、最も怒っているように見えた」という王室関係者の話を引用している。

「リリベット」とはエリザベス女王の近しい家族と友人だけが使用していた愛称で、その起源は女王の幼少期に遡る。自分の名前「エリザベス」を正しく発音できず、両親であるジョージ6世とクイーンマザー、そして祖父母が「リリベット」と呼んでいたことに由来。

縁戚であり、プライベートでも仲良しだったデンマークの前女王マルグレーテ2世が「リリベット」と呼び、エリザベス女王も「デイジー」とマルグレーテ2世を互いに呼び合っていたことは有名な話だ。それほど「リリベット」とは特別な名前であり、畏れ多い愛称なのだ。

リリベット王女は2021年6月4日、カリフォルニア州で生まれた。誕生から2日後、夫妻の慈善団体「アーチウェル財団」のウェブサイトを通じて、「リリベット・ダイアナ・マウントバッテン=ウィンザー」と命名し、「リリ」と呼ばれることを明らかにした。

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「リリは曾祖母であるエリザベス女王陛下にちなんで名付けられました。ミドルネームであるダイアナは、敬愛する故ダイアナ妃に敬意を表して選ばれました」と声明を出した。

財団の発表後、バッキンガム宮殿は「女王、チャールズ皇太子とコーンウォール公爵夫人[カミラ夫人・当時]、ウィリアム王子とキャサリン妃は、サセックス公爵と公爵夫人が娘を授かったことを喜んでいます」と発表したが、名前には触れていない。

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