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日銀のマイナス金利修正は近づきつつある

ニューズウィーク日本版 / 2024年1月24日 16時30分

株価が最高値まで近づき、更に日銀がマイナス金利修正に動けば、「日本経済が復活しつつある」などと、一段と前向きな見方が強まるかもしれない。もっとも、株価がバブル期の水準に戻るだけでは、「日本経済の正常化」とまで言えないだろう。「バブル期以来の株高」といえば聞こえはいいが、バブル崩壊後の1990年代が異常な株安であって、稀にみるデフレを伴う長期停滞局面が、時間をかけて解消されつつあるというだけに過ぎない。

日本経済の正常化への道

それでは、日本経済の正常化とはどのような状況か。2%インフレが続くとの予想がしっかり定着すれば、いずれ政策金利(短期金利)がプラスに上昇するだろう。プラスのインフレのもとで政策金利が上昇する中で、1%以上の実質成長率が続き、そして労働市場では失業率は2%近傍まで低下する。ここまで実現すれば、日本経済の正常化と言えるだろう。

仮に、4月までにマイナス金利が修正されるとしても、それは「経済正常化」の一つの通過点と位置付けられる。日本経済の正常化の達成には、まだ距離があることを冷静に認識したい。

(本稿で示された内容や意見は筆者個人によるもので、所属する機関の見解を示すものではありません)






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