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企業HPで一番アクセスが多いのは「スタッフ紹介」...就活サイトだけでは人材採用できない時代

ニューズウィーク日本版 / 2024年1月29日 18時58分

先に述べたSNSの内容も含めてですが、ただ「社員同士の仲がよい」「楽しい職場」のイメージを訴求するよりも、「切磋琢磨しながら成長できる環境」「相談できる相手がいる」などを訴求する内容をおすすめしています。

二つ目は「キャリアプランの見える化」です。中小企業では、「採用時の雇用条件は理解できたが、この会社で5年、10年働いたらどのくらいの収入になるのか」「どんな仕事に従事できるのか」などが不透明という印象が強いです。

これは入社してから2、3年経過して「自分のイメージしていた会社と違った」という離職理由にもつながってしまいます。ここについては「先輩社員の声」という形で現在働いている社員の方々の働く様子や従事している仕事などをレポートしていくような内容がわかりやすいです。

最近では、インタビューを5分程度の動画にしている会社も増えてきています。写真とテキストのみの内容よりも、動画のほうが声や話し方など雰囲気が伝わりやすく「こんな先輩、上司と働くんだな」という安心感にもつながるようです。

最後に

日本の労働人口はどんどん減少しています。「少子高齢化」といわれ続けて久しい状況のなかで、これからの人材確保はますます競争が激しくなることは明らかです。

大手企業の優良な雇用条件を目指すのも一つですが、そこには利益の確保や売上増など、中長期的にどうしても時間がかかってしまうことばかりです。雇用条件を変えることは既存の社員にも影響のあることなので、思っている以上に着手するのはハードルが高いのが現状です。

まずは、自社のリアルな様子がわかるような「〇〇だけどこんなよいところもあるよ!」というカッコつけすぎない等身大の情報発信が、すぐにできる、かつ有効な手段でしょう。

ぜひ自社の採用ページを120%活用した人材確保を目指していきましょう。

[執筆者]
野本理恵
税理士法人職員として法人税務部門、コンサルティング部門での勤務を経て平成29年4月に独立。現在は事業計画策定、M&A、廃業支援など中小企業の経営改善のお手伝いをしながら、業界団体や上場企業をはじめとした社員研修、新入社員を実施している。

※当記事は「経営ノウハウの泉」の提供記事です






野本理恵 ※経営ノウハウの泉より転載


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