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飛行機か船でしか行けない、隠されたプーチンのもう1つの豪邸が初公開

ニューズウィーク日本版 / 2024年1月30日 18時34分

宮殿を持つ同士、ベラルーシのルカシェンコ大統領とサンクトペテルブルクで会談したプーチン(1月29日)Sputnik/Vyacheslav Prokofyev/Pool via REUTERS

<ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が所有するとされる邸宅のビデオ映像が、1月29日に公開された。これまで、表にはほぼ出ていなかった映像だ>

このドローン映像は、ロシアの反政府派によってイギリスで運営されているシンクタンク「ドシエ・センター」が、自らのユーチューブ・チャンネルで公開したものだ。映像には、ロシア北西部に位置するカレリア共和国の、フィンランドとの国境近くにある豪華な邸宅の姿が捉えられている。ドシエ・センターでは、この邸宅はプーチンが所有するものだと主張している。

【動画】飛行機か船でしか行けない、隠されたプーチンのもう1つの豪邸が初公開

見つからない場所

プーチンは、公式・非公式を含めて、ほかにも多くの不動産を保有している。公式の邸宅としては、モスクワ郊外のノボ・オガリョボにある大統領官邸や、黒海沿岸の保養地ソチにある夏用の別邸「ボチャロフ・ルチェイ」などがある。クレムリン自体も、プーチンの官邸として記載されているが、実際には居住していない。

 

アメリカ財務省外国資産管理局(OFAC)によると、プーチンは、これらの官邸とは別に、ロシアのノブゴロド州に、「バルダイ」と呼ばれる邸宅を保有しているという。また、現在ロシア国内の刑務所に収監されている反体制活動家のアレクセイ・ナワリヌイは2021年、大統領が「プーチンの宮殿」と呼ばれる邸宅を黒海沿岸に保有していると暴露した。しかし、プーチンはこの10億ドル(約1470億円)の「宮殿」の保有を否定したとBBCは報道している。

カレリア州の大邸宅については、今回新たなドローン映像が浮上するまで、未確認の写真が多少出回る程度であり、その姿が公の場で紹介されることはほとんどなかった。それは、ラドガ湖畔のマリアラフティ湾という、この邸宅がある場所が、たどり着くのが難しいところであるという理由からだ。ドシエ・センターによれば、この地所は、船か飛行機で行く以外の交通手段が存在しないという。

ドシエ・センターの動画につけられていたナレーションの説明によると、湖の湾に面したこの地所には、約4メートルの滝があるという。なお、この邸宅は、フィンランドとの国境から約29キロの距離にある。フィンランドは、2023年に北大西洋条約機構(NATO)に加盟し、ロシアとは現在、非友好的な関係にある。

動画ナレーターによれば、この邸宅には、「フェンス、有刺鉄線、24時間体制の警備」などの防犯設備が設けられている。3つある母屋の建物のうち1つの裏には、大規模な盛り土がされた箇所があり、これは防空システムを設置するために用いられている可能性もあると、ドシエ・センターでは説明している。

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