「ミニ・トランプ」と呼ばれながらあっと言う間に撤退したデサンティス、全てはあのためだった?
ニューズウィーク日本版 / 2024年2月2日 17時10分
一方、ラマスワミの欠点は「伴走者」にしては語り口が流暢で頭の回転が速すぎること。賭け市場では、スコットが選ばれる確率は17%、ラマスワミは14%だ。
トランプが大統領選の本選挙で勝つ確率を上げたいのであれば、民主党と共和党の間で拡大しつつある支持者の男女格差を埋めるために女性を副大統領候補に選ぶべきだ。
最適なのは外交経験があり、テレビ映りのいいヘイリーだろう。今は激しいトランプ批判を展開中だが、自分を猛追するライバルをあえて選ぶことで、トランプをより大きく見せる効果もある。バイデン現大統領も前回の選挙戦で、自分を最も執拗に攻撃したカマラ・ハリスを副大統領候補に選んだ。
賭け市場によれば、ヘイリーが副大統領候補になる確率は9%。現時点で賭け市場の確率トップは、ハーバード卒のエリス・ステファニク下院議員(25%)だ。現在39歳でトランプ以上に目立つ心配はなく、本選挙で女性票の積み増しが期待できる。ステファニクは今回の選挙戦で最初にトランプを支持した下院議員というのが自慢で、前大統領に対する性的暴行の告発は信じていないと公言している。
最後に候補者をもう1人、サウスダコタ州知事のクリスティ・ノームを挙げておく。もしトランプが彼女を選んだら、私は読者から天才と呼ばれるだろう。選ばなくても、忘れてもらえるはずだ。
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