1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

「まだやってるの?」...問題は「ミス日本」が誰かではなく、時代錯誤なこと

ニューズウィーク日本版 / 2024年2月5日 13時50分

いかに出場者がボランティアやキャリアや勉学をアピールしようとも、また最近国内外でよく見られるように、大会側が容姿だけでなく内面も含めた総合的魅力を持つ人物を選ぶとうたおうとも、同じような身長とスタイルの人ばかりが最終審査に残り、そこに背の低い人も太った人も、性別を変更した人もハンディキャップのある人も居ない時点で、その大会は時代遅れで、どことなく物悲しい。

ただ、ミスコンの時代遅れ感は日本だけに限ったことでもなく、昨年12月には、ショートヘアで痩せた女性がミス・フランスに選ばれたことで、男性のようだ、魅力的でない、などといった批判が多くあったと報道されている。

たとえ多様性に配慮した大会であっても、そもそも美に基準を設けること自体への批判も大きい。

インスタグラムやTikTokで、誰でも自分をアピールできてバズればスターになれる時代に、もはやミスコンは世界的に役目を終えつつあるように思える。「オワコン(終わったコンテンツ)」と表現する人もいるだろう。

私の娘は小学生だが、学校ではどの子も自分が一番かわいいと心から信じて疑わないそうである。みんなかわいい、みんな一番、そういうダイバーシティの時代なのだ。そんな子供たちに、容姿で順位を付けるようなエンターテインメントは残したくないものである。

石野シャハラン
SHAHRAN ISHINO
1980年イラン・テヘラン生まれ。2002年に留学のため来日。2015年日本国籍取得。異文化コミュニケーションアドバイザー。YouTube:「イラン出身シャハランの『言いたい放題』」
Twitter:@IshinoShahran

海外が報じた椎野カロリーナさんの「ミス日本」

Ukrainian-born Miss Japan causes outrage/The Times and The Sunday Times

  

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください