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スタンフォードにハーバード、超名門大学が続々「テイラー・スウィフト研究」科目を開講するワケ...「軽薄」批判も

ニューズウィーク日本版 / 2024年2月16日 19時24分

バークレー校に設けられたような科目についても、「現代社会でエンゲージメントを最大化する方法を学ぶ上で、スウィフトは完璧なケースになる」と高く評価する。「社会学、人類学、ジェンダー研究、メディア研究、経営などさまざまな要素が含まれる」

スウィフトを研究したことを就職活動でアピール材料にできるという声もある。大学が受験生に、そして企業が新卒者に求める要素は極めて現代的なものになってきていると、大学受験コンサルタントのエリック・エンは語る。

「今は、ユニークなことを学んだ学生がかつてないほど貴重と見なされる」と、エンは語る。「スウィフトのようなポップカルチャーの象徴を扱う科目は軽薄だと思うかもしれないが、それを履修することで得られるプラス面をよく考えるべきだ」

希望する企業から内定をもらう直接的な助けにはならないかもしれないが、履歴書が採用担当者の目に留まりやすくなるのは間違いないだろう。伝統的な学問分野だけでなく、文化的に意義のある分野を探求する意欲や関心があることもアピールできる。

スウィフトが現代を代表するアーティストの1人として、歴史に名を残すのは間違いない。そんな彼女を研究することは、確かに現代を理解する良い切り口かもしれない。

スウィフト自身も、2022年のシングル「Bejeweled/ビジュエルド」で歌っている。「そろそろ、いろいろ教えてあげないとね」と。

<本誌2024年2月20日号掲載>

アリス・コリンズ


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