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プーチンに「行列は好きじゃない」と言うゼレンスキー 風刺で分かるウクライナ侵攻2年

ニューズウィーク日本版 / 2024年2月19日 17時50分

●ライフル ウクライナ人の一家。居間で父親がライフルの掃除をしていると、学校から帰ってきた息子が言った。「お父さん、先生が言ってたんだけど、ロシア人が宇宙に行ったんだって」 父親はライフルを机に置いて聞いた。「全員?」 子どもが答えた。「いや、3人くらいかな」 父親は再びライフルの掃除を始めた。

欧米諸国は「レオパルト2」や「M1エイブラムス」といった主力戦車をウクライナへ供与。レオパルト2はドイツが誇る主力戦車で、旧ドイツ陸軍が誇ったタイガー(虎)戦車の後継として、レオパルト(豹)と命名された。アメリカの第三世代主力戦車である「エイブラムス」は、第二次世界大戦時におけるバルジの戦いの英雄、クレイトン・エイブラムス大将に由来する。

一方、ロシア軍の戦車は、T-72やT-90など。T-72は被弾すると搭載している弾薬が誘爆を引き起こし、砲塔が高く吹き飛ぶため、「ビックリ箱」なる屈辱的な渾名を冠されている。

●農村 ウクライナ東部のとある村。村長が言った。「我が村は、今や世界で4番目の戦車保有数を誇る」

●戦車大隊問い・ウクライナからロシアに帰還した戦車大隊のことを何と呼ぶ?答え・歩兵小隊

プーチンの未来は?

終わりの見えないロシア・ウクライナ戦争。プーチンとしては、
(こんなはずではなかった)
というのが正直なところか。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、もともとはコメディアンであり、「局部でピアノを弾いているように見せるコント」といった際どい下ネタまで披露していた人物だったが、開戦後はすっかり「戦時大統領」に。一方、プーチンは今や「ジョーク界の主役」である。

すなわち、ロシアによるウクライナ侵略は、一人のコメディアンを消し、一人のコメディアンを生んだ。

もちろん、プーチンを単にコメディアンと言い切ってしまえば、世界中のコメディアンに悪い。

●墓 プーチンがゼレンスキーに電話で言った。「もし私が死んだら、あなたは私の墓に小便をかけにくるだろうね」 ゼレンスキーが答えた。「いや、そんなことはしませんよ」 プーチンが驚いて聞いた。「なぜ?」 ゼレンスキーが答えた。「行列に並ぶのは好きじゃないんだ」

神出鬼没の世界的アーティストであるバンクシーはウクライナを訪れて、瓦礫の壁に作品を描いている。小さな子どもが柔道着を着た大人を投げ飛ばしている絵である。子どもはウクライナ、大人は柔道家であるプーチンを表していると思われる。

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