台湾に100機近い気球を飛ばしてくる中国が意味不明
ニューズウィーク日本版 / 2024年2月20日 18時0分
防衛アナリストはこれについて、台湾の領土、とりわけ重要な軍事拠点周辺に関する台湾政府の支配力を弱体化させるための圧力戦術だと説明している。気球の発見は、1月中旬におこなわれた台湾総統選挙後に急増した。そのピークは2月9日と10日で、それぞれの日に領空飛行が8機ずつ行われた。
台湾政府は依然として、気球は気象観測用であると見ている。また、気球の出現には中国政府が関わっているとしているものの、その政治的な目的については、台湾政府は公式にはいっさい推測を避けている。
これまでのところ、中国政府が気球を公式に認めた唯一の発言は、1月下旬に中国国務院台湾事務弁公室から出たものだ。台湾事務弁公室の陳斌華報道官は気球について、民間企業が気象観測のために打ち上げたものであり、「なんら目新しいものではない」と述べた。
台湾の行政院に属し、対中政策を担当する大陸委員会の志宏報道官は2月、気球の数や飛行頻度、飛行経路を考えれば、陳の説明は「信じがたい」と話した。民間組織には、そうした活動を維持するだけの資金確保手段がないだろう、とは述べている。
(翻訳:ガリレオ)
ジョン・フェン
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