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バイオリンの巨匠、パールマンが語る小澤征爾との「出前事件」、「卓球プレイ」と才能の核心

ニューズウィーク日本版 / 2024年3月2日 10時41分

セイジは単に音楽の技術だけではなくて、その技術でどんな音楽を表現したいか、確固たる信念を持っていた。それが彼の才能の核心じゃないかな。音楽家は自分の音楽で聴衆を納得させなきゃいけない。単に良い曲を演奏するだけでなく、今この瞬間はこう表現するしかないんだ、という必然性で聴く人を別世界に運ぶこと。そのために指揮者は客より前に、オーケストラを納得させる必要がある。その必然性をセイジは若い頃から生み出すことができた。

最後に会ったのは、僕が4〜5年前に日本を訪れてランチに行った時のはず。日本の音楽祭に絶対出てよ、としきりに口説かれたなぁ。いま思い返されるのは、いつも愛らしさとポジティブさが感じられたセイジの人柄。音楽家としては、色彩豊かでファンタスティックなカリスマとして、世界中で語り継がれていくことは間違いないだろうね(構成・澤田知洋〔本誌記者〕)。

【動画】小澤指揮のボストン交響楽団、パールマン、ヨーヨー・マによる『ユーモレスク』

  

澤田知洋(本誌記者)


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