1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

プーチンは危険なミサイル「サルマト」の配備にご執心──防空システムの部品を回しても

ニューズウィーク日本版 / 2024年3月4日 15時37分

「ソ連時代であっても、ICBMの試験には何年もの時間をかけた。何十回も試験を行い、問題の修正を重ねたのだ。私の思うに、サルマトは存在はするが、信頼性が低く危険なミサイルだ。だからこそ、続けて製造されていないのだ」とコバレンコは述べた。

プーチンはかつて、サルマトの存在はロシアの敵に「再考」を促すことになると述べた。「攻撃的なレトリックでわが国を脅そうとする人々には再考を促す」だろうと、プーチンは22年、ウクライナ侵攻が始まった直後に述べている。

プーチンは今回の年次教書演説でも、核を使った脅しを口にした。ロシアの「戦術核の(使用に向けた)準備は完全に整っている」。

  

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は先ごろ、ウクライナの戦闘地域にNATO加盟国が地上部隊を送る可能性を示唆したが、そんなことになれば核戦争が起こるリスクが高まるとプーチンは主張した。

「われわれも相手の領土内にある標的を攻撃できる兵器を持っていることを(西側諸国は)理解しなければならない」とプーチンは述べた。

「わが国の領内に軍隊を送り込んだ者たちがどんな運命をたどったか、私たちは忘れてはいない。今、干渉を行った場合の結末は、それよりはるかに悲劇的なものになるだろう」

【動画】サルマトの発射実験

ロシアが次世代ICBM「サルマト」発射実験 プーチン『戦闘能力強化』
ロシアが誇る「無敵」核兵器サルマトをアメリカは撃ち落とせない
アメリカも抜いた?ロシア製最終兵器、最新の実力

  


イザベル・バンブルーゲン(本誌記者)


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください