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キリスト教徒激減のドイツ......お祈りは「自販機」で?

ニューズウィーク日本版 / 2024年3月12日 18時15分

どこまで機械に任せるべきか

Prayomat自体は何も新しいものではない。ベルリン在住のアーチスト、オリバー・スタームによる2008年のプロジェクトで、当初はドイツ語の「祈り」Gebet と掛け合わせてGebetomatと呼ばれていた。Prayomatは海外向けの名称で、イギリスのマンチェスターに設置されたが、ほとんど話題にならなかったようだ。

開発に9年をかけたというこの機械は、これまでにもベルリン各地や他州の大学などにポップアップ的に設置されてきた。スターム自身は空港やショッピングセンターなど人が集まる騒がしい場所に設置することに意義を感じているようだ。料金は無料だったり、50セントだったりと、その時々によって違う。

宗教を軽んじていると言う向きもあるかもしれない。だが、宗教に対する考え方が変化しつつあり、また作者自身の「今日自動化は実際どこまで推進できるのか。何を機械に任せるべきなのか」と言う問いは、AIが台頭し先の見えない今だからこそ重要な問いかけかもしれない。

A prayer vending machine? It's a THING in Berlin! pic.twitter.com/DYwEmu1TBG— DW Culture (@dw_culture) November 30, 2023



モーゲンスタン陽子


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