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イスラエルにもハマスにも「停戦の意欲」なし...そこで不可欠となる、和平の「4条件」

ニューズウィーク日本版 / 2024年3月15日 18時0分

次に、サウジアラビアやエジプトなどのスンニ派諸国が支援してガザ地区を再建し、もっと穏健な勢力に統治させること(パレスチナ自治政府に委ねるという提案もあるが、それだけでは足りない)。

その次は、イスラエル政府がパレスチナ国家の建設に同意すると表明し、その方向で何らかの措置を取ること。そうしないとサウジアラビアも動けない。かつてのサウジは2国家共存に向けた「不可逆的」な措置を要求していたが、今は取り下げている。しかしネタニヤフは、そうした声明を出すことさえもともと拒んでいる。

そして最後に、アメリカが(イスラエルだけでなく)全ての当事者に対して、ある種の後見人の役割を果たす必要がある。

今回の戦争が始まる寸前まで、アメリカは水面下でイスラエルとサウジアラビアの関係正常化交渉を進めていた。その時点でサウジが求めていたのは、集団安全保障体制の確立と核技術の供与だ。

当時は、そこまでは踏み込めないという意見があった。筆者もそう思っていた。

しかし状況が変わった。この戦争を終わらせて平和をもたらすには、そこまで踏み込む必要があるかもしれない。さもないと、この戦争は中東全域に拡大しかねない。

©2024 The Slate Group

フレッド・カプラン(スレート誌コラムニスト)


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