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恐怖の巨大ワニ、家畜や鶏を食い荒らす...住民震撼

ニューズウィーク日本版 / 2024年4月4日 16時20分

同じ頃、同州タウンズビルのロス川でも河川敷で体長約3メートルのワニが捕獲された。

「ロス川のワニも数週間前から周辺をうろついていた。その行動から、公衆が危険にさらされると判断して捕獲対象とすることにした」(フリスビー)

捕獲したワニは2頭とも、動物園か野生生物保護区に移される。

「このワニたちがいなくなったからといって、ハーバート川やロス川が安全になったと思ってはいけない」とフリスビーは釘をさす。「タウンズビル地域はクロコ郡だ。河川の周辺ではクロコワイズな行動を。分別ある選択をして、気を緩めないでほしい」

「クロコ郡では自分の安全の責任は自分にあるという認識が必要だ。全ての河川にワニがいると想定しなければならない。たとえ何の気配もなかったとしても」(フリスビー)

環境科学イノベーション局はワニが出没する河川周辺の住民に対し、河川には近寄らず、ワニに餌を与えたり、食べ物や魚のくずを川岸近くに放置したりしないよう呼びかけている。さらに、イリエワニは海でも目撃されていることから、たとえ海水浴であっても水泳は日中のみ、水が澄んでいる場所で行うよう助言。ワニ用の罠には近付かず、カヤックのような小型船舶も使用すべきではないとして、次のようにアドバイスしている。

「カヤックやペダルボードなどの小型船舶は使用しない方がいい。船が小さいほど危険は大きい。ワニが小型船舶の人に飛びかかったこともある」

(翻訳:鈴木聖子)

ジェス・トムソン


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