マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」の理由...関係者も見落とした「冷徹な市場のルール」
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月23日 19時47分
今回の日銀の政策転換は日本にとっては大きな変化かもしれないが、日米両国という視点で見ると、状況は何も変わっていない。結果として円安が進みやすいという環境もそのままである。
「円安が進んでほしくない」という感情が論理的判断を邪魔
多くの関係者が「相手」の存在を見落としてしまうのは、「これ以上円安が進んでほしくない」という感情が論理的判断を邪魔するからだろう。
筆者は円安が進み始めた2年前、1ドル=110円の段階から「近い将来、1ドル=150円台に到達する可能性が高い」と繰り返し主張してきた。だが筆者の主張に対しては「絶対にあり得ない」など、感情的な反応ばかりが返ってくる状況だった。
しかしながら市場というのは冷徹であり、感情的に否定したところで現実のファンダメンタルズを変えることはできない。今後、為替市場は日本にとってさらに厳しい状況になる可能性が高く、望まない事態が次々と起こるだろう。そうであれば、なおさら冷静な対応が必要である。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
徹底解説!トランプ政権下で「為替」はどう動くか 日本にとって一番の懸念は「自動車への追加関税」
東洋経済オンライン / 2024年11月16日 8時0分
-
アングル:日本株に新たな懸念材料、円安で12月利上げ観測 年末ラリー不透明
ロイター / 2024年11月14日 18時26分
-
インタビュー:日銀の利上げ、段階的に1%までは「許容範囲」=立憲・階議員
ロイター / 2024年11月14日 16時20分
-
日本経済は投機の対象になり果てた…金子勝「日銀が口先介入で利上げを打ち出すたびに円安に向かうワケ」
プレジデントオンライン / 2024年11月8日 16時15分
-
米大統領選で相場は乱高下か?ドル/円チャートレベルを確認する
トウシル / 2024年11月6日 9時55分
ランキング
-
1ロシア使用の北朝鮮製弾道ミサイルに“欧米や日本の部品” ウクライナ国防省が明らかに
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月26日 7時59分
-
2仏英、ウクライナへの部隊派遣を検討か トランプ米政権視野に浮上 仏紙報道
産経ニュース / 2024年11月26日 10時39分
-
3英仏、ウクライナ派兵議論か=トランプ氏就任に備え―ルモンド紙報道
時事通信 / 2024年11月25日 21時46分
-
4トランプ氏への2事件で起訴取り下げ 米特別検察官、容疑晴れたわけではないと強調
産経ニュース / 2024年11月26日 10時17分
-
5ウクライナ、米国供与の長射程ミサイル「ATACMS」で攻撃か
読売新聞 / 2024年11月26日 10時57分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください